新規訪問の増加でPV数3倍に!新規ブランドの魅力をより知ってもらいやすいサイトへ

担当者集合写真

森永製菓株式会社は2025年、新規ブランドとして成長を目指す「TAICHIRO MORINAGA(タイチロウモリナガ)」のブランドサイトをリニューアル。以前のサイトは制作会社が静的に構築し、都度更新依頼を行っていましたが、スピーディーな変化が求められ、予算も限られている新規事業開発部にとっては、時間や費用がかかりすぎるという課題がありました。

そこで、買取型であることからランニング費用が抑えられ、かつWebやシステムの知識がなくても簡単に更新できるSITEMANAGEの導入を決意。リニューアル後は、新規訪問者が増え、PVも3倍を超えるなど、大きな成果が得られたといいます。SITEMANAGEの詳しい導入理由や開発のこだわり、具体的な成果などについて、お話を伺いました。


サイト紹介

「TAICHIRO MORINAGA」のブランドサイト。ブランドにまつわるストーリー、ブランドが提供している商品やイベントの情報を掲載しています。

主な機能

  • 商品の販売ステータス、販売期間、購入先などを設定できる機能
  • イベントの開催ステータスを簡単に切り替えられる機能
  • お知らせ配信機能
  • TAICHIRO MORINAGAの取り組みをまとめるポートフォリオ機能

新規事業の運営には、スピード感のあるサイト更新が不可欠

―まずは、森永製菓と「TAICHIRO MORINAGA」のブランドについてご紹介いただけますか。

笹倉 様(森永製菓株式会社 新規事業開発部)
笹倉 様(森永製菓株式会社 新規事業開発部)

笹倉様:森永製菓は、1899年に創業した、126年の歴史がある食品メーカーです。国内はもちろん、北米やアジアなど海外の国々にも展開しております。お菓子であれば、たとえば「チョコボール」や「ハイチュウ」、アイスであれば、たとえば「チョコモナカジャンボ」や「アイスボックス」、他にもホットケーキミックスやココアなど、幅広い食品を取り扱っています。

TAICHIRO MORINAGAは、“お菓子をこえる、「をかし」な体験を。”をブランドコンセプトに、2016年に立ち上げられました。ブランド名には、森永製菓の創業者である森永太一郎の名前を冠しています。創業当時、日本にはまだ西洋菓子がありませんでしたが、森永太一郎はミルクキャラメルやマシュマロといったお菓子を日本に持ち込み、日本における西洋菓子文化の礎を築きました。当時、西洋菓子を口にした日本人が新しい体験に驚いたように、TAICHIRO MORINAGAでは、現代の皆様に新しい驚きや心惹かれる体験を届けていくことを目指しています。

メイン商品は、「キャラメルバウム」や「焦がしキャラメルフィナンシェ」など。新しいチャレンジとして、商品のバリエーションを拡大しつつ、五感とお菓子を掛け合わせた体験をお届けするコンサートなどのイベントの開催なども積極的に展開していきたいと考えています。

森永製菓株式会社 TAICHIRO MORINAGA商品

―今回、SITEMANAGEを使って「TAICHIRO MORINAGA」のブランドサイトをリニューアルされました。リニューアル前は、どのような課題があったのでしょうか。

平野様:TAICHIRO MORINAGAのブランドは、2016年に設立して6年ほど活動を行っていましたが、コロナ禍をはじめいろいろな理由から、一度ブランドを閉じました。しかし、お客様からブランドを惜しむ声や復活を望む声が多くあり、2023年に森永製菓の会員限定のオンライン販売ストアである「森永ダイレクトストア」での商品販売から再出発することに。その際、まずはブランドの価値を届けたいという思いで、以前使用していたブランドサイトを復活させました。

ところが、以前のサイトは制作会社に都度依頼して改修を行っていたため、新しい商品の発売に伴う商品紹介ページの作成や購入サイトのリンク変更に、時間や費用がかかるという課題がありました。また、以前のサイトはあくまでも商品だけを訴求するものだったのに対し、新しく体験といった側面も訴求していきたいと考えていたことから、サイト構成自体を見直す必要もあると感じていました。

さらに、ブランド訴求や認知向上のためにサイト解析を開始したのですが、解析結果から見えてきた課題をすぐにSEO対策に反映したいと思っても、それができないという課題もありました。

TAICHIRO MORINAGAは、新しいチャレンジを果敢に行っていくブランドであり、新規事業としてトライ&エラーを繰り返していくことも求められています。そのため、更新費用を抑えながらも柔軟なサイト運用ができるよう、制作会社に依頼するという現行以外の選択肢を持ちたいと考えました。

平野 様(森永製菓株式会社 DX推進部 データドリブン推進グループ 
兼 新規事業開発部 ビジネス法務リーダー)
平野 様(森永製菓株式会社 DX推進部 データドリブン推進グループ 兼 新規事業開発部)

笹倉様:我々は部署として複数の新規事業を運営しているのですが、新規事業は最初に考えたものがそのままうまくいくとは限らず、素早いピボットや変化が求められます。サイトであれば、早ければ1~2週間で文言を変えるといったこともあるので、TAICHIRO MORINAGAのブランドとしてだけでなく、部署としてもそれに対応できる選択肢がほしいという思いもありましたね。

使いやすさや拡張性が魅力。他事業などへの導入も含めて検討

―SITEMANAGEの導入を決めた理由を教えてください。

平野様:リニューアルにあたり、以前のサイトの立ち上げを行った制作会社も含めて、検討を行いました。CMSだけでもいくつか比較検討しましたが、SITEMANAGEには、スクラッチ開発にも劣らない高いカスタマイズ性があると感じました。また、ITに詳しくない、コードが書けないといった人でも簡単に操作できるといった点も非常に魅力的でした。

また、システムが買取型だったのでランニング費用が抑えられることや、最初はスモールスタートという形でイニシャル費用を抑えて構築し、あとから必要になった機能を都度拡張するといった運用が可能であることも良かったですね。ゆくゆくは部署内のほかの新規事業のサイトにも導入したり、他部署でも展開できるという思いがあったので、使いやすさや拡張性を感じられたのは大きかったなと思います。

担当営業である重森さんからご提案いただいた内容も、やりたいことを汲んだサイト構成やデザインになっていました。我々がお話ししたことはもちろん、TAICHIRO MORINAGAのブランドについてもいろいろと調べ、丁寧に考えていただいたことが伝わり、シフトさんとであればより充実したサイトの制作ができると感じました。

業務的な負担を感じることなく、開発を進めることができた

―SITEMANAGEの導入からリリースまで、打ち合わせや開発はどのように進んでいきましたか。

重森(シフト 営業)
重森(シフト 営業)

重森:2024年7月の展示会でお会いしてご提案・お打ち合わせを重ねてご検討いただきましたね。開発のキックオフが2024年11月で、2025年4月上旬にお引渡し、6月に旧サイトからの切り替えを行いました。

松本:実際の開発期間は4~5か月程度。初回のミーティングではご要件の振り返りと契約内容やスケジュールの確認を行い、2回目から要件定義や設計についてのお打ち合わせを行いました。ミーティングは基本1時間程度のオンラインでしたが、最後の設計書を確認するタイミングで対面でのお打ち合わせを行いましたね。

SITEMANAGEにはページの追加機能などベースとなる機能が揃っているので、あまり大きなカスタマイズを行っていないということもありますが、こちらからこのような設計はいかがでしょうかとご相談した際にもすぐにご判断いただけましたし、いつまでに何をしていただきたいというお願いにもレスポンスも早く、しっかりと応えていただけたので、スケジュール通りにスムーズな進行ができました。

松本(シフト Webディレクター)
松本(シフト Webディレクター)

平野様:ミーティングは7回程度で、そのほかは専用のコミュニケーションツール(Redmine)を利用したテキスト中心のコミュニケーションだったので、特に負担を感じることもなく自分のタイミングで確認して回答することができました。わからないこともコミュニケーションツールで問い合わせれば一両日中にはご回答いただけたので、何ら苦を感じることもありませんでしたね。

岡島:いつもなるべく早めに返せるように意識しているので、そう言っていただけて良かったです。

岡島(シフト Webディレクター)
岡島(シフト Webディレクター)

―打ち合わせや開発の中で、印象に残っていることはありますか。

平野様:CMSを導入するにあたってインフラの環境構築も必要になったのですが、環境の保守メンテナンスを行っている企業さんとお打ち合わせやメールで直接やりとりをしていただけたので、非常に助かりました。

重森:打ち合わせはシフト側のインフラチーム、開発メンバーも同席のもと、何度か認識のすり合わせを行いましたね。

―サイト制作時にこだわったポイントを教えてください。

平野様:TAICHIRO MORINAGAの商品は常に購入できるわけではなく、期間限定での販売となっています。以前のサイトでは、その商品が販売中なのかそうでないのかということがわかりにくかったので、新しいサイトではそのステータスをわかりやすく表示できるようにしました。イベントも同様で、そのイベントが開催中なのかどうかがわかるようにしています。

現在、サイトの閲覧状況を確認すると、そうした表示が奏功して販売中の商品に注目が集まっている様子がうかがえます。また、表記がわかりにくいとサイトからの離脱にもつながると思うのですが、それもある程度抑えられているのかなと感じますね。

イベント情報
イベント情報

重森:イベントは五感とお菓子を組み合わせた体験を提供する、とのことでしたので開催ステータスだけではなく「五感」もわかるようカテゴリもあわせて登録できるような作りにしました。

検索表示順位が上がり、PV数は3倍に

―リリース後の成果はいかがでしょうか。

平野様:リニューアル前後4週の平均で、PV数は340%超、自然検索流入も160%超と、大幅に向上しました。検索サイトにおける表示順位が上がったことや、商品の詳細ページなど当サイトへの入口となるページを作成できたことで、リピーターはもちろん、新規の訪問者も増加しています。

―そうした成果が得られた理由について、どのように考えていますか。

平野様:更新に時間や費用がかからなくなり、最新の情報を都度掲載できるようになったというのは大きいと思います。以前はブランドの名前を検索して来ていただいている方がメインでしたが、現在はブランド名よりも、「キャラメルバウム」や「フィナンシェ」といったお菓子名、出展中のイベント名などの関連キーワードから訪れていただいている方のほうが増えています。ブランドの認知度を上げたいと考えている我々にとって、それは非常に重要なことだと感じています。

また、以前は1ページのみのサイトでしたが、商品やイベントのページを切り分け、デザイン的にサイト内を回遊しやすくしたことも、TAICHIRO MORINAGAのブランドを知っていただくことにつながっていると思いますね。

商品情報ページ
商品情報ページ

―部署内の他ブランドでもCMSを活用したいというお話がありましたが、実際にどのようなサイトでSITEMANAGEを利用していきたいですか。

平野様:新規事業や新ブランドの立ち上げなど、スピード感のある更新が求められるサイトを制作する場合に利用したいですね。実際に、部署内で1サイト、広報でも1サイトをSITEMANAGEで制作しています。特に更新や情報発信の頻度を高めたいといったニーズがある場合に、利用する動きが全社的に広がっていますね。

重森:ありがとうございます。当社はいろいろなサイトを構築している実績がございますので、既存のサイトの枠にとらわれず、新たな挑戦をしていく際にSITEMANAGEという選択肢を考えていただけると嬉しいです。

担当者からコメント

誰もが知る食品・お菓子メーカーである森永製菓様のTAICHIRO MORINAGAサイトリニューアルという大役を任せていただき、大変光栄です。弊社のSITEMANAGEをご選定いただき、心から感謝申し上げます。

プロジェクト期間中は平野様含め、プロジェクトメンバーと「どうすればより魅力的なサイトになるか」を共に考え、試行錯誤を重ねてとても貴重な経験となりました。無事リリースを迎え、具体的な成果にもつながり非常に嬉しい限りです。 新たなプロジェクトのご相談もいただき、これからもパートナーとしてお付き合いいただけるとのこと、感謝の気持ちでいっぱいです。弊社も引き続き尽力いたします。

「やりたいことがあるけど、どのような形にしていけばよいか分からない」という会社様でも、これまでのノウハウからお客様に最適なシステムのご提案をさせていただきます。まずはお気軽にご相談ください!

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営業

重森 

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