1年で800名の新規ユーザーを獲得!機械室の大きさ検討に革命をもたらした、 業務用空調機検索サイト
業務用空調機の製造販売を行う新晃工業株式会社。新規顧客の獲得を主な目的として、同社が過去様々な用途の現場にあわせて設計・製造してきた空調機を検索できるサイトを構築しました。
当初は別の制作会社との開発に取り組んでいましたが、要件定義に悩んでいたところにシフトと出会い、SITEMANAGEの導入を決意。驚くほどスムーズに進んだ開発を経てサイトをリリース後、実際にサイトを経由して新規顧客との接点を持てたといいます。SITEMANAGEの導入理由や開発におけるこだわり、詳しい成果などについて伺いました。
サイト紹介
オーダーメイドで設計・製造している業務用空調機を、オンラインで検索できる顧客向けサイト。過去の設計実績を一元的に閲覧できるようにすることで、初めてのお客様にも自社の強みや対応力を知ってもらう場を提供します。
主な機能
- 空調機の型式や仕様など詳細条件で絞り込みできる検索機能
- お気に入り図面を複数のプロジェクト単位で管理できるフォルダ機能
- ユーザーの操作ログを収集し、マーケティングや提案に活かせる解析機能
- お問い合わせや見積依頼をすると、新晃工業のスタッフとサイト上でやりとりが出来るコメント投稿機能
オーダーメイド製品を検索できるサイトを構築
―まずは、新晃工業についてご紹介いただけますか。

郡様:業務用空調機の製造販売を行っています。設立は1950年で75年以上の歴史があり、ややニッチではありますが、業務用空調機の分野では最大の生産量を持つトップメーカーです。営業所は、札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、福岡と全国の主要な都市に構えています。
文様:国内だけでなく海外にも30年前から展開を始めており、現地での生産販売体制を持つ中国や台湾、販売を行う香港の海外グループ会社3拠点に加えて、南アジア、東南アジアや中東、南アフリカなど17拠点の海外代理店を経由して販売を広げています。

―今回、SITEMANAGEを使って構築されたサイトはどのようなものですか。
文様:「SINKOダイレクト」と言って、当社が過去に設計・製造した空調機を検索できるサイトです。当社は、お客様のニーズに合わせて空調機を製造しています。現場ごとに機器仕様が大きく異なる業務用空調機。カタログはありますが、これまでカタログ通りに製造したものは1件もありません。そこで、過去の設計実績をサイトに掲載し、インターネット上で簡単に検索できるようにすることで、新規のお客様を取り込むとともに、お客様が自らニーズに近いものを探して設計の参考にできるようにしたいと考えました。

新規や次世代のお客様との接点を創出したい
―なぜ「SINKOダイレクト」のようなサイトをつくりたいと考えたのでしょうか。
郡様:これまで、事業や業績の拡大を目指して新規顧客を獲得したいという思いはあっても、リソースやノウハウが不足していて、なかなか手が回らないという状況がありました。そこで、インターネットを使って自社の製品を売ることができれば、新規獲得に貢献できるのではないかと考えたところから着想しました。
文様:過去の実績をいかに活用するかというのも、「SINKOダイレクト」の一つのコンセプトです。一つひとつの空調機の製造に手間暇がかかっていますし、新しい製品を打ち合わせするときにも、このサイトでお客様のニーズに近いものを検索できれば、すり合わせや設計の手間を省くことができ、お客様も当社もWin-Winなのではないかという思いもありました。
ターゲットの顧客層は主に2種類あり、一つは、新晃工業を全く知らないお客様もしくは知ってはいるけれどまだ直接の取引がないお客様。「ダイレクト」というサイト名にもそうした方々に直接我々の製品をお届けしたいという思いを込めています。

溝渕様:そうですね。各地方に営業所はあるものの、物理的に距離が遠くて営業スタッフが足を運べなかった地域もあるので、そうした地域のお客様にもWebサイトを通して当社を知ってもらい、お問い合わせいただけたらと考えています。お問い合わせがあれば、こちらとしてもお話をお伺いしてご提案することができますから。
文様:そしてもう一方のターゲットは、すでに当社と取引関係のある設計事務所やゼネコン・サブコンなどに所属する若い世代の方々です。これまでは一つひとつの製品について、当社の担当者と打ち合わせをしながら決めていくという手法を取ってきましたが、若い次世代の方は、デジタルソリューションを使って自分たちで見つけていくというスタイルもあるのではないかと想定しています。
溝渕様:これから主力になっていく20代30代はデジタルネイティブ世代で、何でもスマホやPCで検索しますし、その方が早いという感覚を持っています。当社としても、そうした世代を掴まえにいくには、デジタルを活用した新しい手法も開拓する必要がありました。今はまだ取引先の決定権や決裁権を持っていない世代であっても、当社の製品を知ってもらい、馴染んでもらうことで、いざ決定権を持ったときに使っていただくことができるようにしたいと思っています。
打ち合わせは、驚くほどスピーディーに進んだ
―サイトの構築にあたって、どのように制作会社やサービスを選びましたか。

郡様:実は、シフトと出会う前に、別の制作会社との打ち合わせが進んでいたんです。ただ、要件定義がなかなか進まず、悩んでいました。というのも、当社としてはまったく新しいチャレンジングな試みだったので、20人以上のプロジェクトメンバーの夢や希望が膨れ上がり、あれもやりたい、これもやりたいという状態で、収拾がつかなくなってしまっていたんです。スクラッチでゼロから開発する形だったので、やろうと思えば何でもできるということも、決めきれない大きな要因でした。
そうした中で、展示会でシフトと出会いました。当社は社歴が長いこともあって、社内で使用しているシステムも古いものが多いのですが、カスタマイズ次第でそのデータとの互換性を持たせられることに魅力を感じ、もっと詳しい話をしたいと思いました。
―最終的にシフトに乗り換えた決め手は何だったのでしょうか。
郡様:実際に話をしてみると、SITEMANAGEでできることとできないこと、やった方がいいこととやらない方がいいことをバンバン答えていただけて、こちらとしても納得感がありました。また、実績も豊富だったので、会社としても末永くお付き合いができるのではという信頼感があり、それなら思いきって制作会社を変えてみようと思いました。
文様:スクラッチ開発は、のちに運用や保守メンテナンスを行う際にも制作会社に依頼しなければならず少し面倒ですが、SITEMANAGEであれば、ITやWebの知識がなくてもある程度自社で触って運用できることにも、非常に可能性を感じましたね。
―SITEMANAGEの導入からリリースまで、打ち合わせや開発はどのように進んでいきましたか。

濱野:2022年5月に展示会でお会いして、すぐにサイトのイメージをいただき、7月末に開発のキックオフという流れで、スピーディーに進んでいきましたね。
溝渕様:前の制作会社とは要件定義について半年も話し合っていたのに、濱野さんと話し始めたらどんどん進んでいくので、とても驚きました。
文様:こちらがやりたいことを話したら、「それならこういう事例がありますよ」とすぐにイメージを見せてもらえるので、まさにこれがやりたかった、これは少し違うかもしれないと判断していけたんですよね。
濱野:前の制作会社と半年間の検討期間があったからこそ、要望が具体的だったことも良かったのではないかと思います。
溝渕様:その半年は無駄ではなかったんですね。
濱野:その後開発を経て、2023年に4月にリリース、2024年5月より本格運用開始しました。
―打ち合わせや開発において、印象に残っていることはありますか。
郡様:業務用空調機は一般的にあまり馴染みのないものなので、できるだけ簡単に検索できるようにしたいと考え、たとえばトップページには有名な動画配信サービスのようにサムネイルを並べて、そこから製品を検索できるようにしたいと話しました。また、製品の詳細ページは、グルメやホテルの検索サイトのようなイメージで見やすくしたいと話したところ、実際の他社サイトの事例を提示していただき、それを見ながらイメージを固めていくことができました。製品のスペックを示す値だけでも120項目はあるので、その中でもお客様が知りたい要素は何かを考えて、社内でコンセンサスを取りながら絞っていくことにも苦労しましたね。

溝渕様:一つひとつの製品をお気に入り登録できるようにしたのですが、「お気に入りフォルダ」を複数作成できるようにしたこともこだわったポイントです。「SINKOダイレクト」の主なユーザーである設計事務所やゼネコンの方々は、常に複数の工事案件を抱えているので、工事の現場ごとに空調機の候補を分けられるようにと考えました。

郡様:当社から打ち合わせに参加しているメンバーにはITやWebに詳しい人がいませんでしたが、わかりやすく、細かく説明していただけたので、打ち合わせなどで困ったことはありませんでした。セキュリティやネットワーク構築などの専門的な部分は、一般的な事例をご紹介いただきながら、シフトさんに主導してもらう形で進めてもらいましたね。
新規問い合わせや商談につながった
―リリースから約1年半が経ちますが、その後の成果はいかがですか。

郡様:約1年で、サイトのユーザー数は約800名にまで増加しました。製品の設計実績を検索できるサイトは業界で初めての取り組みだったので、業界のメディアやメールマガジンなどで紹介されたことも大きかったと思います。実際に、メディアで見たお客様に「詳しい話を聞きたい」と声を掛けていただいたこともあります。
これまでに、新規のお客様からのお問い合わせも20件いただきました。まさにターゲットとしていた、これまで営業がカバーしきれなかった地方のお客様や小規模事業者のお客様からお問い合わせいただき、手応えを感じています。問い合わせの中から商談にもつながっており、ユーザーであるお客様がどのような方か、どのような製品を検索されているのかといったデータもサイト上で取れるようになっているので、あらかじめそうした情報を把握したうえでお客様と商談ができることもいいなと感じていますね。
ログイン率などから、よくご利用いただいているお客様を抽出し、使用感に関するフィードバックを聞いたところ、「機械室の大きさを検討する上で便利で、仕事に取り掛かる際にはまずSINKOダイレクト」という声も頂き、大変うれしかったです。
塩野:ユーザーがどのようなキーワードで検索したのか、いつログインし、どのタイミングでどのページを訪れているかといった操作ログを細かく取れるようにしたんですよね。そうしたデータをサイトの改善にも役立てていただけるようになっています。

郡様:ユーザーの方にも直接フィードバックをいただく機会があるので、それも含めて改善に役立てていきたいと思っていますね。
―普段は、どのように運用されていますか。
郡様:日々、社内の運用メンバーで新しい実績のアップロードを行っています。特集コンテンツも自社で制作できるようなシステムになっているので、3カ月に1回の頻度で新しいコンテンツを追加しようと取り組んでいますね。
いずれのメンバーにもWebの専門知識はありませんが問題なく運用できていますし、何らかのトラブルがあってもすぐに塩野さんに聞いてご回答いただけるので、助かっています。
塩野:遅くても翌日までにはご連絡するようにしているので、そう言っていただけて嬉しいです。
―今後、SITEMANAGEで実現したいことはありますか。

文様:サイト構築の段階から考えているのは、レコメンド機能をつくること。操作ログを細かく取れるようにしているのはそのためでもあるのですが、お客様に検索していただくだけでなく、こちらからもお客様一人ひとりに合わせたご提案をできるようにしたいと考えています。
あとは、SEO対策をはじめとするWebマーケティングにも力を入れたいですね。シフトさんからもアドバイスいただきながら、二人三脚で進めていけたらと思っています。
―SITEMANAGEをどのような会社におすすめしたいですか。
文様:サイト制作をしたことはないけれど、やりたいことがあるという会社におすすめです。実は、当社は「SINKOダイレクト」の他にも、空調機のメンテナンス用のサイトを並行して制作し、その後「SINKOダイレクト」の海外版も2サイト制作しています。SITEMANAGEでできることの中からいろいろなパターンを提案していただけるので、やりたいことが実現しやすいのではないかと思いますね。
担当者からコメント
長い歴史を持つ新晃工業様の新たな一歩ともなる「SINKOダイレクト」の構築に携わらせていただき大変光栄でございます。
SINKOダイレクトが新規のお客様からの問い合わせや商談につながったということをお伺いし、大変嬉しく思います。今後も引き続き新晃工業様のお力になれるよう尽力させていただきます。
構築からこれまで、複数のサイトを制作させていただいておりますが、新晃工業様の要件を伺いつつ弊社で出来ることをご提案しながら形にしてまいりましたので、一緒に作り上げた感覚がございます。新晃工業様のように作りたいサイトのイメージはあるけど具体的にどうしたらいいか分からない…という方も一度ご相談ください。