企業のコミュニティサイト構築マニュアル!種類の違いや成功事例をご紹介

コミュニティサイトメインビジュアル

はじめに

マーケティング戦略の一環として、コミュニティサイトを構築する企業が増えてきました。コミュニティサイトとは、企業と消費者との接点となり、消費者との関係の強化やブランディング向上などのメリットが得られるWebサイトのことです。

この記事では、コミュニティサイトの種類やメリット、デメリット、必要な機能などについてお話します。この記事を読めば、コミュニティサイトについて明確なイメージを持てるようになっていただけるでしょう。

コミュニティサイトとは

考える人々

コミュニティサイトとは、ユーザー同士の情報交換や交流などができる機能やコンテンツを持つWebサイトの総称のことです。TwitterやFacebookなどのSNS、ブログ、BBS(電子掲示板)、Webチャット、動画共有サイト、画像投稿サイト、Q&Aサイト、BtoCの販売サイト、婚活サイトなど、さまざまなWebサイトを指しているとされていますが、明確な定義はありません。

同じような興味や属性を持つ人が集まって、コミュニケーションを行うために開設されてものであり、誰でも参加できるオープンなものと、特定の条件を満たしたものだけが参加できるクローズドなものがあります。さらに無料のものと有料のものに分類できます。

SNSとの違い

SNSとコミュニティサイトは、どちらもユーザー同士のコミュニケーションを目的としている点では共通しています。

しかしSNSは、基本的にタイムライン上への投稿とほかのユーザーからのリアクションを楽しむものですが、コミュニティサイトは、さらに多種多様なコミュニケーションの手段を持ちます。

なおコミュニティサイトは、あくまでも「Webサイト」です。またSNSもコミュニティサイトの一部であるという見解も多くみられます。つまりコミュニケーションを目的としたコミュニティサイトの中に、TwitterやFacebookなどのSNSが含まれているという考えもあるということです。

コミュニティサイト構築の動きが拡大した背景

背景を考える人たち

コミュニティサイト構築の動きが拡大した背景のひとつに、ユーザーコミュニティの活用の広まりが上げられます。これはコミュニティマーケティングと呼ばれ、マーケティング活動における、潜在顧客のニーズや課題にアプローチして、企業活動を支えるひとつの方法として活用されています。

ここでは、このようなコミュニティマーケティングにおいて、コミュニティサイトが必要となり広まった理由について見ていきましょう。

人口の減少と高齢化による国内市場の縮小

総務省の「人口推計(令和4年3月報)※1」によると、2010年10月以降から日本の総人口は下落し続けていることが分かります。また財務省の「参考資料・日本の少子高齢化はどのように進んでいるのか※2」のデータでは、約40年後までに、高齢化率が約10%上昇すると見込まれていると報告されています。

このように今後の日本では、人口の減少と高齢化は避けられないものといえます。そのため、商品やサービスを積極的に購買・消費する層は減少していくため、新規顧客の獲得ではなく、一度接点をもった消費者一人当たりのLTV(Life Time Value:顧客生涯価値)を高めることが鍵になっています。

LTVを高めるためには、顧客理解が不可欠です。既存顧客の満足度最大化のための手段として、コミュニティマーケティングが注目されており、それにともなってコミュニティサイトを立ち上げる企業が増えてきています。

参考
※1:総務省「人口推計 -2022年(令和4年)3月報-」(2022年4月5日)
※2:財務省「 参考資料・日本の少子高齢化はどのように進んでいるのか(2022年4月5日)

情報流通量が飽和している時代

総務省の「最近のインターネットトラヒックの状況について※3」によると、国内の固定ブロードバンドサービスのインターネットトラヒックは、新型コロナウイルス感染症拡大前は、年間2~4割程度のペースで増加しており、拡大後は前年同月比で50%超の基準で大幅に増加しています。

これらのことから、現在の日本は情報が飽和している時代であり、消費者の生活において接するWebサイトやインターネット広告の数も格段に増えていると考えられます。そのような状況で、企業が商品やサービスを、適切な消費者に届けるのは非常に困難です。

このような問題点を解決するための手段のひとつとして、コミュニティマーケティングが注目されています。自社の商品やサービスに興味のある消費者同士でコミュニティを作り、その中で長期的な自社のアピールを継続することで、適切な消費者に適切な情報の提供が可能になります。つまりこのような場としてコミュニティサイトが重要であり、消費者との長期的な関係を構築するのに活用されているのです。

参考
※3:総務省「最近のインターネットトラヒックの状況について」(2022年4月5日)

消費者の生の声を聴く重要性の高まり

現在の日本では、情報だけでなくモノも溢れています。そのため競合他社との差別化が困難であり、消費者も何を選べばよいのか意思決定が難しくなってきています。

このような状況で、競合他社と差別化するためには、消費者の生の声を聴こうとする姿勢が重要です。そのための場として、企業がコミュニティサイトを構築する事例が増えてきています。

コミュニティサイトを構築するメリット

コミュニティサイト構築のメリット

マーケティング活動において、コミュニティサイトの構築は必須ではありません。しかしコミュニティサイトを構築することで、下記で紹介するようなマーケティング上のメリットが得られます。

新規顧客の間口が広がる

コミュニティサイトの構築により、新規顧客の間口を広げられるメリットがあります。不特定多数を対象としたSNSや、特定の個人のみを対象としたメールマガジンなどとは異なり、コミュニティサイトは、消費者同士の口コミを誘発して、見込み客の獲得や購買意欲の向上させる場として機能します。

既存顧客の囲い込みができる

コミュニティサイトは既存顧客の囲い込みにも効果的です。コミュニティサイトのメンバーとなった消費者に対し、ポイントサービスやサポートなどの追加的なサービスを提供することで、既存顧客の満足度を高めて、ロイヤルカスタマーにすることができます。

消費者と企業の関係を強化

コミュニティサイトがあることで、消費者と企業の関係を強化させることも可能です。企業から発信した最新情報の紹介や、消費者から企業への商品やサービスの評価などを送信したりなど、関係を強化することで、企業が提供している、商品やサービスへの愛着心を育てられます。

ブランディング向上の効果

コミュニティサイトを構築し活用することで、自社のブランディング向上の効果も見込めます。企業と関係性を深めた消費者は、自ら他者に自社ブランドを推奨するなどの、ブランドの伝道者としても活動してくれるのです。企業は、消費者のそのようなサポートする仕組みを用意することで、さらに自社ブランドを強化させることもできます。

コミュニティの存続が財産になる

コミュニティサイトにとっては、コミュニティの存続自体が大きな財産となります。コミュニティサイト上に記録されている情報は、ただのデータではなく、企業や消費者が時間をかけて作り上げてきた貴重な財産です。そしてコミュニティが存続し続けている間は、財産の蓄積が続きます。時間のかかる消費者との関係の強化やブランドの育成には、コミュニティの継続が重要な鍵となるのです。

コミュニティサイトを構築するデメリット

コミュニティサイトのデメリット

さきほど紹介したように、コミュニティサイトの構築には多くのメリットがありますが、下記で紹介するデメリットも無視できません。

サイトの構築が大変

コミュニティサイトを運営するためには、まず構築からスタートしなければなりません。この構築には費用や時間が必要であることを頭に入れておきましょう。

しかし実際には、コミュニティサイトを構築しても、投入した費用や時間を回収できるほどの成果が得られないこともあります。公開したものの閉鎖してしまったコミュニティサイトも実際に存在します。少なくとも費用対効果については、コミュニティサイト構築時に十分に検討しなければなりません。

運営リソースの確保

コミュニティサイトを構築し公開できたら、運用の開始です。運用には多くのリソースの確保が必要ですが、必ずやらなければならないことは「ユーザー管理」と「コメント監視」です。運用が続くにつれて、ユーザー数が増加し、コミュニティサイト上での情報も増えていきます。

実際には、運営側に都合の良いユーザーばかりが集まるわけではありません。ユーザー間のトラブルや、間違っている情報が投稿されるリスクもあります。

このようなトラブルを減らして、健全なコミュニティサイトにするためには、運営側でリソースを確保して、ユーザー管理とコメント監視を行う必要があります。

成果が出るまでに長期的な運用が必要

コミュニティサイトは、商品やサービスを直接販売するためのものではないため、短期的な成果は難しく、必然と長期的な運用が必要です。自社のキャンペーンや新商品の販売などの理由で、短期的にユーザーが急増することはありますが、基本的には時間をかけてアクティブなユーザーを増やしていくことになります。コミュニティサイトに掲載されるコンテンツも、ユーザー数と同じように徐々に増えていくことになるため、成果を出すためには、時間が必要なのです。

コミュニティサイトを活用したコミュニティマーケティングには、長期的な運用を見据えて取り組む必要があります。ここで重要なのがコミュニティマーケティング担当者ですが、その役割については後述します。

目的によって変化するコミュニティサイトの種類

コミュニティサイトの種類

コミュニティサイトと一口に言っても、目的によって下記のような種類があります。大きく分けると有料のものと無料のものに分類されます。またSNSやブログなどテキストを媒体としたものと、動画や画像などのメディアデータを媒体としたものと分類もできます。コミュニティサイトは個人が運営していることもありますが、ここでは企業が構築するケースが多いものをご紹介します。

1. コンテンツ配信型

コンテンツ配信型のコミュニティサイトは、自社の商品やサービスに関連したコンテンツを幅広く配信することを目的としています。

たとえば、格安SIMのmineo(マイネオ)はユーザー同士のコミュニケーションが取れる「マイネ王」というコミュニティサイトを運営しています。テキストや写真で交流できる掲示板や、昼間のスマホ利用を控える「ゆずるね。」機能、知り合いをmineoに紹介したユーザーをアンバサダーにする仕組みなどがあります。

マイネ王:https://king.mineo.jp/

なお自社の商品やサービスのブランディングが不十分な場合、コミュニティサイトを立ち上げても、すぐにユーザーが集まらない可能性があります。その場合、まずはユーザー数が見込める関連テーマのコミュニティを構築し、そこにユーザーを集めるところから始めると良いでしょう。

2. 課題解決型

課題解決型のコミュニティサイトは、ユーザーが抱えている問題や不明点を投稿して、他のユーザーに回答してもらうことを目的としています。

企業は課題解決型のコミュニティサイトを用意すれば、あとはユーザー同士が問題や不明点を相談しあうため、自然な形で交流が発生します。直接的な交流でなくても、ページに投稿された質問や疑問をチェックすれば、他のユーザーにとっても役立つコンテンツとしても成立するでしょう。

たとえばGoogleでは、Google検索やGoogle広告など、提供しているサービスそれぞれにコミュニティサイトを運営しています。すべてのコミュニティサイトはオープンにされているので、質問したいユーザーは、既存の回答から解決したり、新しく質問したりして、他のユーザーから回答を得ることも可能です。Googleは非常に多くのユーザーを抱えていますが、コミュニティサイトを運営することで、お問い合わせなどのサポートの工数を大幅に抑制することができています。

Google検索コミュニティ:https://support.google.com/websearch/community?hl=ja

3. 商品(サービス)開発型

商品(サービス)開発型のコミュニティサイトは、自社の商品やサービスの開発を推進するために運用されているものです。

たとえば、弊社シフトでは、セブンアンドアイホールディングス様の「セブンプレミアム向上委員会」を制作しました。これはセブンプレミアムの商品についてユーザー同士で語りあい、商品開発にも参加できる公式のコミュニティサイトです。

セブンプレミアムの商品を使った料理のレシピや食後の感想、新製品に関するご要望や意見を集めて、コミュニティサイト内のコンテンツとして公開しています。

セブンプレミアム向上委員会:https://7premium.jp/
※2022年02月14日に「会員サービス」は終了となっております。

4. マッチング型

マッチング型のコミュニティサイトは、ユーザー同士を引き寄せて、コミュニケーションをしたり出会いの場を設けたりすることを目的としているものです。

たとえばゼクシィ縁結びでは、交際を希望している男女のマッチングをサポートしています。自分の好みの情報を登録すると、相応しい相手を絞り込み、気に入ったら相手とのデートの調整代行まで行っています。

ゼクシィ縁結び:https://zexy-enmusubi.net/

5. 完全会員型

完全会員制のコミュニティサイトは、すでに商品やサービスを購入した既存顧客を対象に、トラブル発生時の相談や、会員に限定した特別な情報を発信することを目的としています。それぞれの顧客に対して、Web上で個別にコミュニケーションが取れるのが特徴です。

たとえば弊社シフトでは、業務用のミシン針を利用している顧客や正規代理店などのために、ミシン針に関するトラブルの解決法や、動画・PDFなどによるさまざまな情報を発信している、オルガン針様のコミュニティサイト「ORGAN NEEDLE TECHNICAL LINK」を制作しました。

ORGAN NEEDLE TECHNICAL LINK:https://or-technicallink.jp/login/
※会員制サイトの為ログイン画面しか閲覧できません

会員制サイトに関しては、別の記事でも詳しく紹介しています。会員制のサイト構築を検討されている方は、是非こちらの記事を読んでみてください。
会員制サイト構築のすべて。クローズド特有の機能と制作のポイント

コミュニティサイトに必要な機能

必要な機能を考える人

コミュニティサイトを効果的に運用するためには、必要な機能がいくつかあります。下記で紹介するものは、どれも基本的な機能ですが、自社で運用する場合には、不要な機能やほかに必要となる機能がある場合があります。まずはコミュニティサイトの構築時によく検討しましょう。

会員登録/ログイン機能

会員機能/ログイン機能は、コミュニティサイトのユーザーのIDやメールアドレス、パスワードなどを管理するための機能です。運営側がユーザーの情報を管理するためにも用いられます。

マイページ機能

マイページ機能は、コミュニティサイトのユーザーの投稿やコメントを管理できる、各ユーザーが持つ固有のページのための機能です。

掲示板機能

掲示板機能は、テキストや動画、画像などを投稿して、情報の発信やユーザー同士で楽しむための機能です。

検索機能

検索機能は、過去の投稿やコミュニティサイトに掲載されているコンテンツを検索するための機能です。

コンテンツ投稿機能

コンテンツ投稿機能は、コミュニティサイトの運営側が最新情報やコンテンツを投稿するための機能です。

お気に入り機能

お気に入り機能は、お気に入りとしてストックしたいユーザーや投稿を管理するための機能です。

FAQ(よくある質問)機能

FAQ機能は、コミュニティサイトの利用の仕方やトラブルの解決方法など、よくある質問とその回答を掲載しているページです。

問い合わせ管理機能

問い合わせ管理機能は、ユーザーからの問い合わせを対応済みと未対応に分類するなど管理するための機能です。

資料検索、共有機能

資料検索、共有機能は、コミュニティサイトにアップロードされている資料を検索したり、ほかのユーザーと共有したりするための機能です。

認証基盤とのシングルサインオン

認証基盤とシングルサインオンは、コミュニティサイトにおけるユーザーのログインを便利にするための機能です。

コミュニティサイトを構築する主な3つの方法

構築の3つの方法

コミュニティサイトを構築するには、主に3つの方法があります。

1.ASPで構築
2.フルスクラッチ開発で構築
3.CMSで構築

それぞれの方法について詳しく紹介していきます。

1. ASPで構築

ひとつめはASPで構築する方法です。ASPとは「アプリケーションサービスプロバイダ」の略語であり、一口で言うと、あらかじめある程度の機能が整っているソフトウェアをカスタマイズして構築する方法のことです。

構築費用の相場は、使用するASPにもよりますが、初期費用で数万円から数十万円程度かかることが多く、月々の運用で月額数万円程度が相場感です。

ASPで構築するメリットとデメリット

ASPの場合、すでにある機能をもとにカスタマイズしていくことになるため、次で紹介するフルスクラッチ開発に比べると、費用はかなり抑えることができます。特別な機能は不要で、コミュニティサイトとして基本的な機能で十分である場合に向いている開発方法です。

ただしASPの場合、細かい機能調整や大幅な機能追加が難しいため、必要な要件が満たせないケースがあるため注意が必要です。

2. フルスクラッチ開発で構築

フルスクラッチ開発とは、完全にオリジナルのコミュニティサイトをイチから開発する手法です。構築の費用としては、数百万円にも及ぶことがあります。

フルスクラッチ開発で構築するメリットとデメリット

フルスクラッチ開発では、大規模なものや高いパフォーマンスが求められるもの、特別な機能が必要なものなど、完全にオリジナルのコミュニティサイトを構築したい方に向いています。ここで紹介する3つの方法の中では、最も高いコストが必要ですが、コミュニティサイトとしては、理想通りのものを開発しやすい方法です。

3. CMSで構築

最後はCMSを使って構築する方法です。CMSとはコンテンツ・マネジメント・システムの略語であり、代表的なものは、オープンソースのWordPressです。

CMSにはWordPressのような無料のオープンソース型と有料の商用パッケージ型があります。有料CMSはサポートや導入支援が充実しており、技術に不安がある方に最適です。

初期費用は数万円~数百万円、月額費用も数千円~数万円と幅があります。オープンソースCMSを使い、有料で構築を代行する企業も存在します。

CMSで構築するメリットとデメリット

CMSは既に多くの機能が組み込まれているため、ゼロから開発するより圧倒的にコストと時間を削減できます。その反面、複雑な独自機能を加えるには、プログラミング知識や専門的な開発が必要であったり、そもそもカスタマイズが出来ないことがあります。

カスタム自由なパッケージCMS

弊社シフトでは自由度の高いパッケージCMS「サイトマネージ」を自社開発。要望に合わせて仕様をカスタマイズできるのが特徴でWordPressでは難しい要件があった時に相談・依頼を受けることが多いです。

費用は初期の開発費用のみで、月額費用がかからないタイプなので、予算も立てやすいのが特徴です。フルスクラッチよりも安く、WordPressやASPではできない案件の場合は是非相談下さい。

コミュニティサイト構築について相談する⇒

コミュニティサイト運営のポイント

コミュニティサイトは構築するだけでなく、その後の運営も大切になってきます。ここからはコミュニティサイトを運営する際のポイントは下記の4つ。

  • ユーザーが発信できるコンテンツを用意する
  • 見るだけでも価値のあるコンテンツを用意する
  • コンテンツを提供し続ける
  • サイトを常に改善し続ける

詳しく見ていきたいと思います。

ユーザーが発信できるコンテンツを用意する

コミュニティサイトを成功させるためには、ユーザーが自由に情報を発信できるコンテンツの場を提供することが重要です。

掲示板やブログ機能、コメント欄など、ユーザー同士が意見交換や情報共有を行える仕組みを整えることで、参加意欲が高まり、活発なコミュニティが育ちます。

発信の場があることでユーザーは自分の存在価値を感じ、継続的な利用へとつながります。こうしたコンテンツ設計が、サイト全体の活性化につながるのです。

見るだけでも価値のあるコンテンツを用意する

コミュニティサイトでは、積極的に投稿しないユーザーも大切な存在です。

こうしたユーザーにとっても価値を感じられるよう、読むだけで楽しめるコンテンツを用意することがポイントです。

質の高いまとめ記事、役立つQ&A、読みやすい投稿ランキングなどを整備すれば、閲覧だけのユーザーも満足し、サイトの訪問頻度が高まります。

情報の受け手にも配慮した設計が、長く愛されるコミュニティへとつながります。

コンテンツを提供し続ける

コミュニティサイトを活性化させるには、運営側が継続的にコンテンツを提供することが不可欠です。

新着情報や特集記事、イベント告知などを定期的に発信することで、ユーザーの関心を継続的に引きつけることができます。

また、更新が途絶えるとサイト全体の活気が失われやすくなるため、コンテンツの継続提供は「場の温度」を保つためにも重要です。小さな更新でも積み重ねることが、信頼とリピーターの獲得につながります。

サイトを常に改善し続ける

コミュニティサイトの運営においては、ユーザーの声や利用データをもとに、常に改善を重ねる姿勢が求められます。使い勝手の向上、表示速度の改善、不具合の修正など、小さな機能追加やデザイン変更を継続的に行うことで、ユーザーの信頼感と満足度が高まります。

また、時代やニーズの変化に応じて柔軟に対応することで、サイトの鮮度を保ち、新規ユーザーの獲得や定着にもつながります。進化し続ける姿勢こそが、長期的な運営のカギです。

シフトで構築したコミュニティサイトの成功事例

ここからは弊社シフトで構築してきたコミュニティサイトについて紹介していきます。

株式会社STUDIO55様

担当者集合写真

『Support Your Designをスローガンに、建築設計者向けの支援サービスを展開している株式会社STUDIO55。

株式会社シフトでは、設計ツール「BIM」の活用サポートを会員向けに行うプラットフォーム事業を立ち上げるに当たり、掲示板でユーザーさんがコメントを投稿できるコミュニティ機能を掲載した「BIM fan !」の開発に関わりました。

課題と効果

初のプラットフォーム事業で知見や人材が乏しくコストも抑えたい中、既にコーポレートサイトで使用していたSITEMANAGEの利便性と実績を評価しシフト社に依頼。ページ構成や認証方法など細かな提案もあり安心感がありました。

効果としては、SITEMANAGEを活用することで更新や修正を内製で対応でき、ランニングコストを大幅に削減。豊富なプラグインにより希望機能も実現できました。

また、「BIM fan !」では会員プランごとの掲示板制御が可能なコミュニティプラグインをカスタマイズ。API連携で自社ソフトとの認証も実現し、追加開発の負担を回避。

操作も直感的で習得しやすく、社内チームが主体となって運用中。公開半年で800名が登録するなど、業界内での認知も急速に拡大しました。

この事例の詳しいインタビュー記事はこちらからご覧ください。
▼自社初のプラットフォーム事業をSITEMANAGEで実現!豊富なプラグインで希望の機能を搭載

シフトで構築するコミュニティサイトの特徴

弊社シフトが構築するコミュニティサイトでは、自社開発CMS「サイトマネージ」を使って構築するケースがほとんどです。なぜ数あるCMSの中からサイトマネージを選ばれるのか、その理由について紹介します。

直感的で使いやすい「サイトマネージ」

管理画面の使用感

Web制作に必要な専門知識がなくても更新できるというのはCMS全体での特徴ですが、その基本的な便利さはもちろん、サイトマネージではより簡単に、誰でも使えるというコンセプトをもとに設計されています。

システムの導入には研修や教育など、いろいろな不安とコストが伴いますが、サイトマネージはそれを最小限に抑えて、少しの時間をかけて慣れればマニュアルを必要としないほどのシンプルさを実現しました。

実際にご紹介したセブンアンドアイホールディングス様も他のCMSからの乗り換えだったため、実際の操作性の部分でも評価していただきました。

他のデモ動画をご覧になりたい方はこちらのページからご覧ください。

コミュニティサイト向け機能「community」プラグイン

サイトマネージには100種類以上の機能のプラグインがあり、構築するサイトの特徴や必要な要件に合わせて、弊社のWebディレクターがプラグインをモデリングしています。特にコミュニティサイトを構築する場合は、「community」プラグインという掲示板などの投稿情報を管理できるプラグインを導入するケースが多いです。

一から機能を作るのではなく、パッケージ化された機能を使うことによって、構築時のコストも必要最低限に抑えることが可能です。

セミオーダースタイルで構築

100種類以上の機能のプラグインがあるため、その機能を使えば基本的にWebサイトを構築していけるのですが、会社様によっては細かな仕様変更が必要になることや、既存機能のままだと要件を満たせない事も少なくありません。

そのため弊社では、そういったご要望に応える為「セミオーダースタイル」でWebサイトを構築することが出来ます。既存機能を使うことによって費用を抑えつつ、細かな作りこみはカスタマイズで開発していくため、お客様の実現したいサイトを必要最低限の費用で構築することが可能です。

他のCMSを検討していて「実装が難しそう」、「費用感が合わない」などの事があれば、是非一度ご相談ください。

コミュニティサイトを成功させるために

コミュニティサイトを成功させるためには、構築時に十分にセキュリティに考慮することと、使用中にストレスを感じるポイントがないかパフォーマンスをテストすることが必要です。さらにWebサイトとしての使いやすさや、見やすさなどにもこだわったユーザーライクなサイト設計も重要です。

構築後の運用フェーズでは、ユーザー同士のコメントトラブルなどが発生しないように、コミュニティを安全な場として管理することや、コミュニティが盛り上がるように、活性化と維持を心がけることも心掛けましょう。

コミュニティサイトのまとめ

コミュニティサイトの構築は、コミュニティマーケティングの基礎となる重要な活動です。このようなWebサイトの構築では、デザインや機能ばかりに目が行きがちですが、まずはコミュニティサイトの目的やターゲットとなるユーザーを十分に検討するところから始めましょう。またコミュニティサイトの構築を外部に依頼する際は、予算やスケジュールなども考慮して、自社に相応しいコミュニティサイトを構築してくれる企業の選定も重要です。

ご相談をお待ちしております。お気軽にご相談ください。

お電話でのご相談窓口

03-5847-1281

(受付時間:平日 9:30-18:00)

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