会員制サイトを構築する2つの方法|クローズド特有の機能から制作フローまで詳しく解説

会員の方だけがWebサイトにアクセスできたり、一般ユーザーと会員ユーザーで閲覧できるコンテンツを制御したりできるのが会員制サイト。クローズドサイトとも呼ばれ、運用する目的によってさまざまな種類があります。
種類や形態に違いはあるものの、会員との関係を強化でき、製品やサービスの追加購入が発生しやすくなるというメリットは共通します。
この記事ではそんな会員制サイトの2つの構築方法、必要機能、そして制作フローなどをWeb制作会社シフトの事例を踏まえながら紹介していきます。
これを読んで、失敗しない会員制サイト構築方法を学んでいただき、自社に最適な会員制サイトを検討してみてください。
シフトでは、これまでログイン機能や閲覧制限、資料管理などを備えた会員制サイトを数多く構築してきました。顧客満足度の向上と業務効率の両立を実現するサービスについては、こちらの資料をご覧ください。⇒会員制ポータルサイト制作サービス資料をダウンロード
目次
会員制サイトとは

会員制サイトとは、会員登録したユーザーだけに向けて情報を発信したり、会員同士のコミュニティの場を提供したりできるWebサイトのことを言います。
基本的には会員登録したユーザーのみがすべてのページの閲覧・サービスの利用ができるタイプと、会員登録していないユーザーも一部閲覧・利用できるタイプの大きく2つに分けられます。
また、会員登録せずにすべてのサービスを利用できるものの、登録をすればさらに便利にサービスを利用できるタイプなどもあります。
このようにサイトを運営するサービス提供者側の目的によってさまざまな公開方式がとられるのが、会員制サイトの特徴です。
Webサイトの3つの公開方式
前述のように会員制サイトでは、すべてのユーザーに向けて公開する必要のない情報・公開できない情報を扱うこともあるため、誰もがアクセス・注文などできる「オープンサイト」ではなく、一部の会員のみが閲覧・注文できる「クローズド」、「セミクローズド」という公開方式をとるのが一般的です。
まずはこの「オープンサイト」、「クローズドサイト」、「セミクローズドサイト」3つの公開方式の違いについてご紹介します。
1. オープンサイト

オープンサイトとは、一般ユーザーの誰もがアクセスできる一般的な公開方式です。
EC機能がついているオープンサイトの場合、マイページにアクセスする時や会員の方が注文する時にログインする必要があります。
2. クローズドサイト

クローズドサイトとは、Webサイトを一般公開しない完全会員限定のサイトのことをいいます。
ユーザーがブラウザ上で閲覧する公開ページには、以下の2つのパターンがあります。
- ログイン画面のみが表示される場合:この場合、会員登録はクローズドサイトの運営管理者が管理画面から行います。
- 会員登録の申請画面が表示される場合:ユーザーが登録情報を入力して申請を完了すると、管理者に申請通知メールが届きます。その後、管理画面で承認することで、ユーザーがログインできるようになります。
クローズドサイトは一般公開されていないため、検索エンジンからの新規顧客獲得は期待できません。
新規顧客からの会員登録申請を望むのであれば、以下のいずれかを行います。
- セミクローズドサイトにする
- メールなどで既知のユーザーに会員登録を促す
- 会員募集サイトを別に用意する
セミクローズドサイトについては、次で解説します。
3. セミクローズドサイト(半クローズド)

セミクローズドサイトとは、一部の情報は公開しつつ、商品を注文する際には会員登録が必須となるWebサイトのことを指します。
クローズドサイトとの違いは、ある程度情報を見せることによって、新規開拓ができるという点です。BtoBの卸売りサイトなどがこの形式をよくとっています。
運営側の目的によって、システムのテンプレートはカスタマイズ可能です。例えば、一般ユーザーと会員で、別々の販売価格を提示することができます。
セミクローズドサイトの中には、新規会員登録に審査が必要なケースもあります。一方で、審査なしで会員登録ができ、すぐにログインできる場合は、誰でも会員登録・ログインが可能です。そのため、このようなサイトはオープンサイトに近い性質を持つといえます。
会員制サイトの公開方式は、基本的に「クローズドサイト」と「セミクローズドサイト」のどちらかです。
では、こうした会員制サイトは、実際にどのようなWebサイトで採用されているのでしょうか。
ここからは、会員制サイトの主な種類と、それぞれの違いについて解説していきます。
会員制サイトの種類

会員制サイトには「クローズドサイト」と「セミクローズドサイト」、それぞれの特性を活かしたいくつかの種類のWebサイトが存在します。
会員制ECサイト
ECサイトとは、Eコマース(電子商取引)のサービスを提供するWebサイトのことで、いわゆるネットショップなどがこのサイトにあたります。
ECサイトの中には、会員登録せずに商品購入などをすることができるものもありますが、ほとんどのECサイトには会員機能がついています。
一般的によく目にするのは、非会員でも商品情報が見ることができ、商品購入の際に会員登録が必要になるオープンサイトタイプです。中には、会員登録したユーザーだけの限定価格で販売されていたり、会員のランクによって販売価格が変わるようなセミクローズドサイトのようなタイプもあれば、会員にならないとアクセスすらできない完全会員制のECサイトもあります。
扱う商材や対象ユーザーにより、ECサイトの運用の目的が変わってくるので、公開方式もそれに合わせて選ばれます。
会員登録したユーザーのみに商品を提供するクローズドなECサイトの構築事例として、静岡県労働金庫労働組合様の取り組みがあります。ログイン機能や対象者の限定表示により、特定の利用者に向けたスムーズな商品提供を実現しているサイトです。
詳しい内容はこちらの事例をご覧ください。
※関連記事:会員制ECで毎年110%の売上成長を実現した成功事例
会員制情報ポータルサイト
会員制情報サイトは、会員にならないと閲覧できない情報があったり、資料ダウンロードができなかったりするサイトです。
芸能人やアーティスト等のファンクラブサイトがこれに該当し、会員限定のグッズ販売やコンサート・イベントのチケット先行販売などをしています。
BtoB向けのサイトでは、技術情報や資料のダウンロードを競合企業に見られないようにするため、会員制を採用するケースが多くあります。あわせて、顧客情報を取得し、それを営業活動に活用することも主な目的です。
こうした取り組みの具体例として、旭化成株式会社様の情報ポータルサイトがあります。
このサイトでは、会員登録したユーザーのみに技術情報や資料を提供しており、ログイン機能や閲覧制限を活用することで、特定の利用者に向けた効率的な情報発信と資料管理を実現しています。
詳しい内容はこちらの事例をご覧ください。
※関連記事:事業部サイトで顧客との新たなタッチポイントを構築した事例
会員制カスタマーサポートサイト
会員制カスタマーサポートサイトとは、サービスや製品の契約者だけがアクセスできるサイトのことです。サービスや製品に関する会員限定情報が閲覧できたり、お問合せなどのサポートが受けられたりします。
このようなカスタマーサポートサイトは、サービスや製品を契約した際にメールなどで登録を促され、そこからアクセスするケースが多いです。
このタイプの構築事例として、株式会社ブロードリーフ様の取り組みがあります。ログイン機能と情報の一元管理により、特定の利用者に向けたスムーズな情報提供と、問い合わせ対応の効率化を実現しました。
詳しい内容はこちらの事例をご覧ください。
※関連記事:パーソナライズした情報提供でテックタッチと業務削減を実現した事例
会員制オンラインセミナー・動画配信サイト
会員登録をしないと、オンラインセミナーの受講や動画の視聴ができないサイトのことを指します。
このようなサイトでは、EC機能が備わっているケースも多く、無料会員と有料会員の両方が用意されていることが一般的です。有料会員限定で視聴できるコンテンツや、一部が有料となっているセミナー・動画が提供されている場合もあります。
また、会員ランクが設定される場合には、そのランクが上がるにつれて視聴・受講できるコンテンツが増える仕組みとなっていることが多く、ユーザーがより上のランクを目指したくなるような工夫がされています。
社内ポータルサイト
社内ポータルサイトとは、社内のさまざまな情報とアプリケーションにアクセスするための入り口となるWebサイトのことです。社員が最初にアクセスする起点として機能し、業務に必要な情報へスムーズにたどり着けるよう設計されています。
社内の情報共有を円滑に行うため、社内報や社内FAQ、掲示板など、企業側が社員に共有したい情報を幅広く掲載しています。また、事業部が多い企業では、ログイン情報をもとに所属部署ごとに表示するコンテンツを出し分けるなど、より効率的に情報を届けることも可能です。
ただし、一般公開されていない機密情報が含まれるため、セキュリティには十分注意が必要です。
このタイプの構築事例として、セガサミーホールディングス株式会社様の取り組みがあります。ログイン情報をもとにコンテンツを最適化し、社内情報のスムーズな共有と活用を実現しています。
詳しい内容はこちらの事例をご覧ください。
※関連記事:グループ共通の従業員が毎日訪れる必要不可欠な社内ポータル構築事例
カスタマーポータルサイト
カスタマーポータルサイトとは、IDとパスワードでログインして利用する会員専用のWebサイトです。アカウント情報の確認や支払管理、製品購入のほか、FAQやチャットといったサポートなど、顧客向けの多様な機能が一元化されています。
導入することで、顧客が自ら疑問を解決するセルフサービス化が進み、問い合わせ対応の負担や人的コストを大幅に削減できます。また、ユーザーにとっては好きな時間に快適に情報を得られるため顧客満足度が向上し、企業側にとってはサイト内の行動データを分析してサービス品質の改善に活かせるのもメリットです。
一方で、導入には初期費用や運用コストがかかり、効果が出るまでにはデータ蓄積などの期間が必要です。会員情報を取り扱うため厳重なセキュリティ対策も欠かせません。
カスタマーポータルサイトについて、詳しい内容はこちらの記事をご覧ください。
関連記事:カスタマーポータルとは?構築のメリットと注意点、成功事例をご紹介
パートナーポータルサイト
パートナーポータルとは、企業がディストリビューターや代理店などのパートナー企業と円滑に連携し、情報共有を行うための専用オンラインプラットフォームです。販促資料のダウンロード、営業案件の進捗管理、eラーニングによるトレーニング機能などが一元化されています。
導入により、企業側は個別対応が一括対応へとシフトするため、コミュニケーションコストを大幅に削減できます。さらに情報提供の均質化や、活動データに基づいた戦略的なパートナー管理が可能です。パートナー側にとっても、必要な情報にいつでもアクセスできる利便性があり、業務効率化につながります。
注意点として、機密情報を扱うため二要素認証などの厳重なセキュリティ対策が不可欠です。また、定期的なコンテンツ更新といった運用負担があるほか、継続的に利用してもらうための使いやすいサイト設計が求められます。
パートナーポータルサイトについて、詳しい内容はこちらの記事をご覧ください。
※関連記事:パートナーポータルとは。主要機能や構築ステップを解説
サプライヤーポータルサイト
サプライヤーポータルサイトとは、企業とサプライヤー(取引先)がオンライン上で注文、見積もり、請求、納期などの重要な取引情報を一元的に共有・管理するシステムです。
導入により、これまで電話やFAX、メールに頼っていた受発注プロセスが電子化されます。ワークフローの自動化によって手入力や確認の手間が省け、発注ミスや情報の抜け漏れといった人的リスクを大幅に削減できるでしょう。また、サプライヤー自身が情報を更新するためデータの精度が向上するほか、在庫や出荷状況の可視化による納期遅延の防止、契約書やCSR関連書類の一元管理によるコンプライアンス強化にもつながります。
注意点として、既存の基幹システム(ERPなど)とのスムーズなデータ連携設計が必要です。さらに、自社だけでなくサプライヤー側にとっても直感的に使いやすい操作性を確保しなければ、利用率が上がらず形骸化してしまう恐れがあります。
サプライヤーポータルサイトについて、詳しい内容はこちらの記事をご覧ください。
※関連記事:サプライヤーポータルとは?必要な機能や導入メリットを紹介
会員制サイトを構築する4つのメリット

会員制サイトを構築するメリットを4つ紹介します。
1. 顧客との関係性を強化できる
一番のメリットは「顧客との関係性の強化」です。
通常、顧客がいきなりファンになることはありません。何回も接触を重ねることで徐々にファンになっていきます。
その過程で重要なのが、「個別のコミュニケーション」です。会員サイト内に自分専用のマイページが用意され、個別に最適化された情報が見られるなど、特別感のある演出が関係強化のポイントになります。
結果として、ファンになってもらえれば、商品やサービス・コンテンツの追加購入や継続購入につながりやすくなります。
2. 会員限定のコンテンツを提供できる
会員サイトのコンテンツは、会員になった人だけが閲覧できます。
会員をやめると、当然、閲覧できません。
会員になった人だけが閲覧できるからこそ、コンテンツの価値が高まります。
「ここ(会員サイト)だけでしか見られない」情報は、会員になる動機、そして継続的にアクセスしてもらえる理由にもなるのです。
3. 固定顧客を増やせる
会員サイトがあることで、会員限定の特別サービスを提供しやすくなります。これにより自社や自社商品に強い愛着を持ってもらえるかもしれません。
このような顧客を「ロイヤルカスタマー」と呼びます。ロイヤルカスタマーは、一般ユーザーに比べて商品購入のハードルが低く、長期にわたり購入してくれる可能性が高いです。会員サイトは、ロイヤルカスタマーを育てるためのツールとして使えます。
4. ブランディング
会員制サイトが企業のブランディングに繋がる可能性も大いにあります。
会員限定でしか利用できないことが、関心の高いユーザーにとってはステータスとなるからです。
空港のラウンジを思い浮かべてください。空港のラウンジは、一部の優良顧客しか利用できません。それが特別感を生み、一般ユーザーに「私も使ってみたい」という気持ちを起こさせます。これと同じことが、会員制サイトでもできるのです。
会員制サイトにする3つのデメリット

会員制サイトはいいことばかりではありません。ここではデメリットについても触れておきます。
1. 運用管理の手間がかかる
会員サイトでは、登録ユーザーに継続して利用してもらうために、定期的にメリットを提供する必要があります。
例えば、お役立ち記事や写真などのコンテンツ配信、会員限定イベントの開催などが挙げられます。
このように、一般ユーザーとの差別化を意識したサービスを継続的に提供することが重要です。
2. セキュリティへの懸念
会員情報は個人情報であるため、取り扱いには十分な注意が必要です。
具体的には、レンタルサーバーを選ぶ段階で、セキュリティ機能が充実しているサービスを選定するなどの対策が必須となります。
3. 制作に専門知識を要する
会員制サイトはシステム要件や運用方法が複雑になることが多く、通常のWebサイト制作よりも専門的な知識が必要になります。
したがって自作したり、極端な低価格で制作を依頼することは現実的でありません。会員制サイトの制作実績やノウハウをしっかり持った制作会社にサポートしてもらいながら作ることをお勧めします。
会員制サイトの主な構築方法

会員制サイトを構築する方法は、大きく分けて2つあります。
1. ASPサービスを利用して会員制サイトを構築する
ASPとは、Application Service Provider(アプリケーションサービスプロバイダ)の略で、簡単に言うと、会員サイトの機能を「完成された状態で貸してくれるサービス」のことです。ECの会員制サイトだと、BASEやSTORESがこれに該当します。
ASPの一番の魅力は、セキュリティ面をASPサービス側で担保してくれるという点です。
ほとんどのASPサービスは、進化を続けるサイバー攻撃に対抗すべく、セキュリティ対策を日々バージョンアップしています。専門の知識と技術が必要なことなので、ASPサービス側に担ってもらえるのは、会員サイトの運営者としてはとてもありがたいのです。
対策の内容はサービスによって違うので、ASPを選ぶ際にはよく比較・検討しましょう。
2. CMSで会員制サイトを構築する
CMSとは、Contents Management System(コンテンツマネジメントシステム)の略で、HTMLやCSSなどの知識がなくても、Webサイト・コンテンツの作成や運営、管理が簡単に行えるシステムのことです。多くのWebサイトに使用されており、会員制サイトの構築にも使われます。
CMSには、「オープンソースCMS」「パッケージCMS」「クラウドCMS」の3つの選択肢があります。それぞれの特徴と構築する際の注意点などについて見ていきましょう。
オープンソースCMSで構築
オープンソースCMSとは、プログラムのソースコードが無償で公開されているCMSで、商用・非商用問わず誰でも利用できます。
中でも圧倒的なシェアを誇っているのが「WordPress」です。オープンソースなので無料。会員管理機能をもったプラグインを使えば、会員サイトを構築できます。各種プラグインが豊富に揃っており、自分の好みにカスタマイズできるのも魅力のひとつです。
ただし、セキュリティには気をつけましょう。
WordPressは利用者が多い分、攻撃者の的になりやすいからです。とくに会員制サイトでは個人情報を扱うことになるので、通常のWebサイト以上に注意しなくてはなりません。
通常、セキュリティ用のプラグインで対策をしますが、高度な対策で万全を期すとなると専門技術を持つ人のサポートがあった方が安心です。
パッケージCMSで構築
パッケージCMSとは、CMSベンダーが独自に開発したCMSライセンスを購入して、自社サーバにインストールするタイプのCMSです。代表的なものにMovable Type、EC-CUBEがあり、弊社シフトの「SITEMANAGE(サイトマネージ)」もこれにあたります。
オープンソースとは異なり、企業や組織などの商用利用を想定した機能が豊富にあり、これらを含めたCMSの基本機能がパッケージ化されているのが特徴です。
「セキュリティを担保したい」「より高機能で自由度の高い会員制サイトを運用したい」「サポートを充実させたい」のであれば、CMSベンダーが提供するパッケージCMSがおすすめです。
ただ、会員制サイトを構築できるパッケージCMSの場合、最初にライセンスの購入が必要になるため、初期費用が高くなる傾向にあります。
サイト構築にあたりどんな機能が必要なのか、整理した上で検討してください。
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クラウドCMS(SaaS型)
クラウドタイプのCMSとは、クラウドサービス事業者が所有するプラットフォームを利用して、ネット上にWebサイトのデータを置き、管理・更新をするタイプのCMSです。Wix、Squarespace、Jimdoなどがこれにあたります。
オンプレミスタイプのパッケージCMS(※1)と異なり、会員制サイト向けの機能があれば、機材の用意が不要で、初期導入費用が抑えられ、構築もスピーディに行うことが可能です。
ただし、利用している間はランニングコストが常にかかり、自由度の高さもオンプレミスタイプには劣ります。
CMSについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
※関連記事:CMSとは?種類や仕組み、導入時のポイントをわかりやすく解説!
※1 オンプレミスタイプのCMS:自社のサーバーや社内環境にインストールして使うCMSのこと。
会員制サイトは自社の目的に合わせて構築する
会員制サイトの構築には、自社の目的に沿った方法を選択する必要があります。
重視すべきポイントの優先順位を決めた上で、各種ASP、CMSの特徴を見ていくことです。
どんな方法が自社に一番合っているのか判断が難しいと感じられたら、シフトにお気軽にご相談ください。700サイト以上の導入事例をもとに、貴社に合った会員制サイトをご提案いたします。⇒会員制サイトについて相談する
会員制サイトに必要な機能

ここでは会員制サイトに欠かせない機能を、会員ユーザーが閲覧する「公開側」と、運営側が閲覧する「管理画面側」に分けて紹介します。
公開側で必要な機能
公開側とは会員のユーザーが閲覧する部分で、ログイン画面などがそれに該当します。
公開側に必要な機能は以下の6つです。
ログイン・ログアウト機能
マイページにログイン・ログアウトするための機能です。
ログイン方法は、パスワードを入力するだけではありません。ソーシャルログイン(※2)やシングルサインオン(※3)など、サイトを利用するユーザーに最適な方法を用意することが一般的になっています。
※2:ソーシャルログイン:SNSや外部サービスのアカウントを使ってログインする仕組み。
※3:シングルサインオン:一度ログインすれば、複数のサービスに再ログインなしでアクセスできる仕組み。
マイページ機能
マイページ機能とは、会員情報の確認や変更、退会などが行える機能で、ほとんどの会員制サイトについています。サイトにおけるダッシュボードにもなっており、「アカウント情報」「利用状況・ステータス」「お知らせ・通知」「最近のアクティビティ」などが見られます。
会員登録フォーム機能
会員登録フォームは、ユーザーが名前・住所・メールアドレス・電話番号・ID・パスワードなどを入力してアカウントを作成するための機能です。
ただし、この機能が必要かどうかは「公開方法」や「運用ルール」によって変わります。そのため、まずはどのような運用にするのかを明確にしたうえで、導入を検討することが重要です。
また、セキュリティの観点から、パスワードは暗号化して保存するのが一般的です。
さらに、会員登録のフローにもいくつかのパターンがあります。例えば、ユーザーからの登録申請を受け付けた後、運営側が承認してからアカウントを発行する、といった方式もよく採用されています。
新着情報表示機能
ログイン後のマイページに、最新のお知らせや更新情報を表示する機能です。
会員制サイトでは、ユーザーの属性(プラン・興味・行動履歴など)に応じて、表示する情報を出し分けることも可能です。
このように情報をパーソナライズ化することで、ユーザーにとって必要な情報のみを届けられるようになり、利便性の向上につながります。
検索機能
商品、サービス、過去の記事などを探すための機能です。
開発においては、とくに「検索性能」が重要になります。どのキーワードで検索できるようにするか(検索キーの設計)や、表示までのスピードを意識して設計することが求められます。
また、検索対象となるデータ量が多い場合は、データベースのチューニングやクエリの最適化を行い、処理の効率化を図ります。
カート・購入履歴機能
EC機能を備えた会員制サイトで必要になる機能です。
ショッピングカートでは、在庫数のチェックや合計金額の計算、送料・割引の適用など、複雑な処理を行う必要があり、実装の難易度は比較的高めです。会員としてログインしている場合には、会員限定の割引や特典を自動で適用する仕組みを組み込むケースもあります。
購入履歴機能では、過去の注文内容や購入日時などを確認できます。
管理画面側に必要な機能
管理画面とは、運営者が利用するWebサイトの「裏側」の画面のことです。コンテンツの登録・編集や、会員情報の管理などを行うために使われます。
ここからは管理画面に欠かせない主な機能について紹介していきます。
会員管理機能
会員登録されたユーザー情報を閲覧・編集したり、データのダウンロード/アップロードを行うための機能です。
CRMとして活用する場合は、この会員管理機能からユーザーごとの履歴データを確認することができます。
主に参照される履歴データは以下のとおりです。
- 購入履歴
- ダウンロード履歴
- お問い合わせ履歴
- メール配信履歴
など
コンテンツ管理機能
最新情報やブログ記事、画像・動画などのコンテンツを管理するための機能です。公開・非公開の設定や更新作業を、管理画面から簡単に行うことができます。
また、会員制サイトでは、ユーザーの属性ごとにコンテンツを出し分ける「セグメント配信」を行うケースも多いです。これにより最適な情報提供が可能となります。
メッセージ配信機能
メールマガジンやメーリングリストの配信など、ユーザーに向けてメッセージを送るための機能です。
メール配信は、ユーザー数や配信頻度によって負荷が大きく変わるため、MTA(メール転送エージェント)の選定が重要になります。
実際の運用では、自社で構築するだけでなく、外部のメール配信サービスを利用するケースも多く見られます。
例えば、Amazon Web Servicesでシステムを構築している場合は、Amazon Simple Email Service(SES)を利用することが一般的です。
問い合わせ管理機能
ユーザーからの問い合わせ内容を管理・検索し、「対応済み/未対応」などのステータスで整理するための機能です。
会員制サイトに必要な機能は、目的や運用方法によって大きく異なるため、機能の選定や仕様の検討が難しいポイントでもあります。シフトでは、そうした課題に対して最適な機能構成を提案し、設計から構築まで一貫して支援しています。
「こんな機能を実装したい」「イメージはあるがうまく言語化できない」といった場合でも、要件整理から進めることで、具体的な形に落とし込むことができます。お気軽にご相談ください。⇒会員制サイトについて相談する
会員制サイトを構築する際の5つのポイント

会員制サイトは、運営にコストと手間がかかります。
そのため、サイトの設計段階からしっかりと計画を立ててプロジェクトを進めていかなければなりません。
ここでは会員制サイト構築時に押さえておきたい5つのポイントを解説します。
1. 目的を明確にする
会員制サイトを構築する際に一番大切なことは、目的を明確にすることです。これは会員制サイトだけに限らず、あらゆるWebサイトに共通するポイントです。
例えば、目的が単なる情報発信であれば、会員制サイトを作らなくてもメールマガジンで十分対応でき、コストも抑えられます。
会員制にすることで企業側・ユーザー側の双方にどのようなメリットがあるのか、またデメリットが上回らないかをしっかり検討する必要があります。
まずは、「なぜ会員制サイトを作るのか」という目的を明確にし、そのうえで必要な機能を整理していくことが重要です。
2. 求める機能の精査
会員制サイトの目的と必要性を明確にしたら、次はその目的を達成するために必要な機能を整理します。
商品を販売するならカート機能はどういった仕様にすべきか、コミュニケーションが中心のサイトであれば、コメント投稿やグループ作成などの機能が必要かを検討します。
このように、「目的に対して本当に必要な機能は何か」を一つずつ洗い出していくことが重要です。
3. システムの使いやすさ
会員制サイトを構築する「システムの使いやすさ」も確認しておきましょう。
運営側は日常的にそのシステムを使うことになるため、操作しづらいと運営自体がストレスになってしまいます。
こうした事態を防ぐためにも、事前にデモ画面などで操作性をしっかり確認しておくことが重要です。
また、複数人で運用する場合は、実際に使うメンバーの意見を取り入れながら判断すると、より失敗しにくくなります。
4. 予算に応じた制作方法かどうか
多機能で使い勝手のよいサイトを構築すれば、企業側・ユーザー側のどちらにとっても利便性は高まります。ただし、その分だけコストが増える点には注意が必要です。
- 本当に必要な機能は何か
- 削っても問題ない部分はどこか
- どの制作方法が最もコスト効率がよいか
これらを整理したうえで、「予算内で最大限の効果を出せる構成」を検討していきましょう。
5. セキュリティ対策
最後に重要なのが「セキュリティ対策」です。
会員制サイトではユーザー情報に加え、EC機能がある場合にはクレジットカード情報なども扱います。対策が不十分だと、大きな損害や信頼低下につながります。
そのため、以下を徹底しましょう。
- システムのセキュリティ強化
- 従業員への教育
- 操作ログの記録
とくに複数人で運用する場合は、誰が何をしたかを把握できる体制を整えておくことが重要です。
会員制サイト構築の手順と期間(シフトの場合)

ここでは、弊社株式会社シフトで会員制サイトを構築する際の制作手順と、制作にかかる期間についてご紹介いたします。
① ヒアリング・要件定義(2〜3ヶ月)
どのような会員制サイトを構築するのかヒアリングし、要件を整理していきます。
そのうえで、週1回・2〜3時間程度の定例ミーティングを実施します。
- アクションアイテムで課題・質問を管理
- セッションカレンダーでアジェンダを整理
この流れで、着実にプロジェクトを進行していきます。
② 公開側・管理側設計 (2〜3ヶ月)
要件定義に基づき、Webサイトの設計を行うフェーズです。
具体的には、サイト構成の設計に加え、ユーザーが利用する公開画面と、運営側が使うCMS管理画面の設計を進めます。
また、リニューアルの場合はデータ移行が必要になるため、事前に移行計画と移行設計も行います。
③ デザイン作成(1〜2ヶ月)
ユーザーが使用する公開画面のデザインを行います。ターゲットユーザーのニーズや好みを踏まえ、最適なデザインをご提案いたします。
④ コーディング(1〜2ヶ月)
作成したデザインをもとに、HTMLコーディングを行います。
オープンサイトや、セミクローズドサイトでは、SEOを意識したコーディングが重要です。シフトのコーディングチームでは、独自の「コーディングガイドライン」に基づいて、SEOを考慮しながら実装を進めていきます。
⑤ システム開発(2〜5ヶ月)
開発が完了したら、シフト社内のテストチームがサイトの動作確認を行います。
⑥ テスト(1ヶ月程度)
開発まで完了したら、会員制サイトが正常に動作しているかをシフト社内のテストチームがテストを行ないます。
⑦ 引き渡し・受入テスト(1〜2ヶ月)
動作確認が終わったら、打合せの場でCMSの操作方法をレクチャーして、お客様にシステムを引き渡します。
その後は、お客様自身で実際に操作をしながら、さらに不具合がないかテストをしていただきます。
不具合があれば随時対応し、リリース日に向けて微調整していきます。
⑧リリース
リリース計画の内容に沿ってシフトでリリース作業を行います。
会員制サイトの構築期間や進め方は、要件や目的によって大きく異なります。
シフトで構築する場合の参考として、制作スケジュールや費用のモデルケースを掲載したサービス資料をご用意しています。納期や制作費用の目安を知りたい方は、ぜひこちらの資料をご覧ください。⇒納期・費用の目安を確認する
成果につながる会員制サイトを無駄なく構築する方法
会員制サイトは、運用目的によって必要な機能や設計が大きく変わります。
シフトでは、これまでの多数の導入実績をもとに、「過不足のない機能構成」「将来を見越した設計」「スムーズな運用」を実現するための支援を行ってきました。
ここでは、シフトで構築する会員制サイトの特長をご紹介します。
必要な機能だけを効率よく導入できるCMSパッケージ
「使わない機能にまでコストをかけたくない」「スクラッチ開発だとセキュリティや納期が不安」といった課題に対し、シフトでは、自社開発CMS「SITEMANAGE(サイトマネージ)」を活用し、よく使われる機能をプラグインを組み合わせて効率よく構築いたします。そのため、無駄な費用をかけずに、スピーディでな会員制サイトの構築が可能です。
既存の要件にも柔軟に対応できるカスタマイズ
「パッケージだと柔軟性に欠けそう」とお考えの方もご安心ください。シフトはCMSと自社開発体制を組み合わせることで、“必要な部分だけ”カスタマイズする柔軟な対応が可能です。
これまでに導入したサイト数は700以上。培ったノウハウで、貴社に最適な会員制サイトをご提案いたします。
構築から運用サポートまで、経験豊富な専任ディレクターが対応
「どんな構成が最適かわからない」「将来の拡張も視野に入れて相談したい」。そんな不安を解消できるよう、シフトでは会員制サイトの構築に精通したディレクターが最初から最後まで担当します。
リリース後も同じ担当者がサポートにあたるため、運用時のちょっとした相談や改善提案もスムーズです。
会員制サイトの構築にあたって、「どんな機能が必要なのか整理したい」「自社に合った構成を相談したい」とお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。⇒会員制サイトについて相談する(無料)
シフトで制作した会員制サイトの成功事例
ここではシフトが制作したポータルサイトの中で、とくに運用がうまくいっている成功事例をご紹介します。
旭化成株式会社

当時の課題
旭化成株式会社様の交換膜事業部では、以下の点について課題を感じていました。
- 従来のサイトは製品の簡易紹介に留まり、お客様とのコミュニケーションが取れなかった。
- サイト管理を外部ベンダーに依存していたため、情報の更新や追加を自社で自由に行えず、情報発信の頻度が低下していた。
- 社内にITの専門知識を持つ人材が少なく、リニューアルに向けた具体的な要件定義にも苦慮していた。
そんな中、いろいろ調べていくうちにCMSにたどり着き、「我々に専門性がなくても一緒にやっていただけそうだ」と感じて「SITEMANAGE」を選ぶことにしました。
サイト構築の効果
リニューアルにより、マニュアル不要なほど直感的でデザイン性の高いサイトを実現し、社内でも高い評価を得ています。機能面では、限定的な技術情報を発信するための会員登録機能や、公開前に上長の承認を得るワークフローを構築。懸案だった大手企業特有の厳しいセキュリティポリシーについても、シフトが同社のIT部門と直接調整を行うことで、社内ルールと利便性を両立させました。
その結果、リリースわずか1ヶ月で新規問い合わせから複数の商談が成立する成果が出ています。今後は会員向けコンテンツをさらに開放し、営業やテクニカルサービス部門が全面的に活用できるプラットフォームへと進化させていく方針です。
この事例のインタビュー記事はこちらからご覧ください。
※事例記事:事業部サイトで顧客との新たなタッチポイントを構築。段階的な拡張でサイトを充実化!
三井不動産株式会社

当時の課題
三井不動産株式会社様では、物流施設(MFLP市川塩浜Ⅱ)の運営において、テナント従業員の満足度(ES)向上と、防災センターの業務負担軽減が急務となっていました。
- 施設の予約手続きを簡易化
- お弁当の注文を簡単にできる仕組み
これらが実現すると、防災センターの業務負担を減らすことができます。
費用を抑えつつ、ITの知識がない人でも簡単に使えるユーザーに優しいWebサイトを短期間で構築することを目指しました。
サイト構築の効果
各種CMSを検討した結果、同社の要件を満たしつつ、費用感も妥当で実績豊富なシフトの「SITEMANAGE」を導入しました。その結果、施設予約とお弁当注文が簡単にできるようになりました。館内へのお知らせも即時可能になり、あらゆる場所にいる人へ伝えることができるようになっており、現場の業務効率化に寄与しています。
マルチサイトライセンスの活用により、他の物件で会員管理が必要なライトなWebサイトを作る際に、同じパッケージを横展開することも検討しています。
事例の詳細については、こちらの記事をご覧ください。
※事例記事:従業員満足度向上を目的とした会員制サイトを構築!各種手続きの仕組み化で業務効率化も実現
スター精密株式会社

当時の課題
工作機械で世界トップクラスのシェアを誇るスター精密株式会社様。工作機械の品質には自信を持っていましたが、ユーザーへの情報提供に以下のような課題がありました。
- 仕様書や取扱説明書が紙媒体であったため、ユーザーが検索できなかった。
- そのため機械の不具合時にはコールセンターに問い合わせが集中。夜間稼働する現場への24時間対応も困難な状況だった。
- 業界全体でDX化が進む中、競合他社のサポートサイト台頭への早期対策が急務となっていた。
膨大な資料のデジタル化と、カスタマーサポートの負担軽減を両立する仕組みが求められていました。
サイト構築の効果
過去35年分・100機種以上の資料をデジタル化し、一括収集できる会員制ポータルサイトを構築しました。お客様の「見たい・知りたい・頼みたい」をオンラインで叶えられるサイトです。
操作やメンテナンス方法を解説する約70種類の動画コンテンツの実装により、オンラインで自己解決できる体制を整えた結果、リリース半年で登録ユーザー数が目標の170%に達しました。これまではトラブルがあると「修理に来てほしい」という要望がありましたが、現在は「動画を一度見てください」で解決することが増えています。
また、開発を3段階のフェーズに分けるスモールスタートを採用したことで、短期間での立ち上げと段階的な機能拡張を実現できました。
サイトリリース後はお客様から「便利だね!」「新入社員の教育に役立っているよ」「こういうコンテンツも欲しいな」などのお声が寄せられ、励みになっています。
この事例の詳細は、以下の記事をご覧ください。
事例記事:35年分の製品情報をデジタル化。半年で登録ユーザーが目標の170%に達した会員制サイト
会員制サイトまとめ
会員制サイトは、通常のWebサイトに比べると運用はすこし大変です。しかし、目的と運用フローを定め、必要な機能を網羅して構築すれば、そのメリットを最大化することができます。
制作・構築に関するお悩みなどございましたら、シフトまでぜひお気軽にご相談ください。

