
日本ビソー株式会社は、ビルやマンションの外壁メンテナンスに欠かせないゴンドラの開発や製造、販売、レンタルに加え、外壁工事まで手掛ける、業界のリーディングカンパニーです。同社が運営するコーポレートサイトは、サイト構造の複雑化によるSEOの悪化や、スマートフォン対応プログラムのサービス終了、さらには部門メンバーのみが使えるホームページ作成ツールでの管理による属人化や外部委託による発注プロセスの時間・コストなどの課題を抱えていました。
2025年10月にSITEMANAGEを導入し、複雑な製品・サービス体系を整理した独自のディレクトリ構造を実現。専門知識不要の運用体制を構築し、更新フローを大幅に短縮することに成功しました。広報企画室 室長の八島様、柏原様に、リニューアルの背景や開発プロセスについて詳しく伺いました。


サイト紹介
仮設ゴンドラ、本設ゴンドラ、外装工事、インフラメンテといった多岐にわたる事業内容や製品情報を網羅したサイト。SITEMANAGEの柔軟なカスタマイズにより、膨大な製品群をストレスなく探せる独自の構造を実現。
目次
8年越しの全面リニューアル。「情報発信の内製化」と「サイト構造の最適化」を実現
―まずは、貴社の事業内容について簡単にご紹介いただけますか。
柏原様:建物の外壁工事や高層ビルの窓拭きに使われる「ゴンドラ」のレンタル、販売、製造、メンテナンスまで一貫して手掛けています。 ゴンドラには、ビルの設備として常に設置される常設型ゴンドラ、外壁改修工事などで一時的に使用される仮設ゴンドラがあり、全国各地に製品をご提供しています。また首都圏では、高層建物の足場として有効な仮設ゴンドラの利点を活かし、外装工事業も行っています。
八島様:建設に携わる方以外には馴染みが薄いかもしれませんが、普段の通勤路や街中で見上げるビルの外壁工事など、実は皆様の身近なところで当社のゴンドラが稼働しています。都市の景観と安全を守る社会インフラとして、重要な役割を担っていると自負しています。
―リニューアル前の旧サイトが抱えていた課題についてお聞かせください。
八島様:以前のサイトは2016年に大々的にリニューアルしたものでしたが、CMSを導入していなかったため、運用面で大きな壁にぶつかっていました。軽微なテキスト修正であれば社内でもできましたが、レイアウト変更や新しいページの追加の際には、都度外部の制作会社に依頼しなければなりませんでした。
柏原様:制作会社に依頼すると、「要件書類の提出 → 見積り → 発注 → 修正 → 確認」など多数の工程があり、依頼から納品までスピーディーに進む体制ではありませんでした。そのため、修正したい内容があっても費用と時間の問題から、積極的な情報発信に二の足を踏んでしまう状態になっていました。
―スマートフォン対応に関しても、かなりご苦労があったと伺っています。
柏原様:はい。旧サイトはレスポンシブ非対応だったため、 スマホ変換サービスを使ってPCサイトの情報を取り込み、スマホ用に表示させていました。しかし、ほかのレスポンシブ対応サービスやツールの普及により、サービスが終了してしまったのです。急遽、別のシステム会社にスマホで表示できるように対応してもらいましたが、本体のPCサイトを少しでも変えてしまうと、スマホサイトの表示がすべて崩れてしまうという条件付きでした。また、2016年のリニューアル以降、デザイン(見た目)の視点だけでページの追加や増改築を繰り返してきたため、サイト全体の構造が複雑化していました。その結果、検索エンジンのクローラーが巡回しづらくなったのではということも危惧しました。
八島様:日々の業務で軽微な更新は発生します。新規で追加したPCページはスマホ対応表示ではないため、サイト内にスマホ対応済ページと未対応ページが混在する煩雑な状態になっていました。当社が行っているゴンドラ取扱い業務特別教育はスマートフォンから申込をされるケースも多く、スマホ未対応ということに危機感を抱いていました。そのような経緯もあって「思い切って根本から変えよう」と決断に至りました。
展示会での出会い。圧倒的な「自社製品への自信」が決め手に
―数あるCMSや制作会社の中から、SITEMANAGEを選ばれた理由を教えてください。
柏原様: CMS導入を前提にいくつかの会社にお声がけをする中で、2024年4月のIT系展示会でシフトさんのブースに立ち寄ったのが最初の接点でした。そこで重森さんに現状の課題をお話ししたところ、一生懸命に聞いてくださり、「それでしたら、こういうことができますよ」と明確に回答してくれたんです。何より、自社のCMSに対してものすごい自信を持ってお話しされているのが印象的でした。
重森: 柏原様からお話を伺い、まずは現行サイトでスマートフォン対応だけを行った場合の費用感などをシミュレーションしました。サイト構成がすべて静的で自由すぎる作りになっており、ページ数も膨大でした。「スマホ対応だけでこれだけ費用がかかるなら、今の時代に合わせて集客やSEO対策も見据え、サイト全体をリニューアルして根本解決したほうが絶対に良い」とご提案させていただきました。
柏原様: 他社は「ここから先は別のツールと連携しないとできない」といった不完全な対応のところもありましたが、シフトさんは完全自社開発、機能と費用も非常にクリアで分かりやすかったのも決め手の一つです。
八島様: 提案を受けた際、SITEMANAGEのプラグイン機能が自分の中で非常に腑に落ちる感覚がありました。当社にとってはトゥーマッチだなという機能まで含まれて費用が高くなるのではなく、やりたいこと、必要な機能だけをピックアップしてカスタマイズできる。他社にはない、システムとしての柔軟性を感じ、ここなら安心してお任せできると思いました。
多岐にわたる製品体系を整理し、直感的なサイト設計へ。
―実際の制作進行において、特に苦労された点はどこでしょうか。
重森:コーポレートサイトでは日本ビソーさんの業務理解が必要になります。提案時からもどういうターゲットユーザーなのか、どういうニーズがあるのかなど、業務理解をするのに試行錯誤を重ねました。普段の通勤路や街中をふと見上げると、ビソーさんのロゴが入ったゴンドラが実際に稼働しているのを何度も見かけて、「こんな身近なところで社会インフラを支えていらっしゃるんだ」とどのようにサイトに反映しようか検討を重ねました。
塩野:今回のプロジェクトで一番のハードルは、私たちシフト側が「日本ビソー様の業務と製品を深く理解すること」でした。仮設ゴンドラ、本設ゴンドラ、外装工事など、専門的で多岐にわたる事業を展開されており、ゴンドラ自体も高層向け・低層向けなどターゲットが細かく分かれています。「どのようなお客様が、どういう目的でサイトを訪れるのか」を理解しなければ、最適なシステム構造は設計できません。
柏原様: 本当にそうですね。200〜300ページあるサイトの全貌を整理するため、製品一覧のカテゴリーマトリックスを何回も作り直しました。打ち合わせのたびに宿題をもらい、社内で「この製品はどの階層に入るのか」を協議して、塩野さんと2時間以上の打ち合わせを3回ほど重ねてようやく骨格が決まりました。
―要件定義の進め方で、戸惑われたことはありましたか?
柏原様:これまでのリニューアルは、「こんな雰囲気のレイアウトにしよう」というページデザインありきで進んでいました。しかし今回はCMSの導入なので、ページではなく仕組み作りから協議が始まったんです。「どういうシステム構造にするか」という話が終始続いており、今までと違う進め方に戸惑いを感じることもありました。
八島様:今までは画面(見た目)ベースで考えていたので、シフトさんから「このプラグインを使うと、裏側でデータがこう紐づいて、結果的に表にこう出力されますよ」と説明されても、線がつながるまでに時間がかかりましたね。でも、実際に出来上がった管理画面を触ってみて、ようやく「なるほど、こういうことだったのか!」とパズルが解けたようなスッキリした感覚がありました。
現場まで足を運ぶ伴走力と、ユーザー第一のシンプルなUI設計
―デザインやサイト構造でこだわったポイントを教えてください。
八島様:デザインやサイト構造をできるだけシンプルにすることです。プロジェクトの当初は、私たち担当者も「あれも入れたい、これもやりたい」と欲張ってしまいがちでしたが、ユーザーの方々が目的の製品やサービスをストレスなく見つけられるようにすることを第一に考え、細かいカテゴリー分けで惑うことがないよう留意しました。
塩野:これも、製品のマトリックスを徹底的に整理したからこそ実現できた構造です。複雑な階層をシステム側でうまく処理し、ユーザー側の見た目は極めてシンプルにする。SITEMANAGEのカテゴリー機能をフル活用した部分です。
―シフトのWebマーケティングチームも支援に入られたそうですね。
柏原様:はい。広告代理運用の支援をお願いしたのですが、皆さんには当社の機材センターまでお越しいただき、ゴンドラの実物を見て、実際のスケール感や現場の雰囲気を感じていただきました。
重森:マーケティングチームのメンバーが現場に足を運び、特徴などを身をもって体験してマーケティングの打ち出し方にもより説得力を持たせることができたと話していました。

ページ作成が3週間から1日へ。更新作業が30秒で完了
―導入後の成果について、具体的な数値や運用面での変化を教えてください。
柏原様:圧倒的な時間短縮です。以前は新しいページを1つ作るだけでも、Wordでたたき台の文章と写真を用意し、制作会社に依頼して…と、順調に進んでも公開までに2〜3日はかかっていました。スマホ対応も標準化され、別途作業が不要になったことで運用の手間が削減されました。
八島様:実際にテストアップされたものを確認すると、「こちらの文言のほうがいい」「レイアウトが変わってしまったから文章のボリュームを調整しよう」など手戻りが発生し、完了までに2~3週間ほどかかっていました。それがSITEMANAGE導入後は、自ら内容を練ってCMSにコピペするだけ。簡単なページであれば1〜2日で本番公開できるようになりました。

―日々の更新作業はいかがですか?
八島様:講習情報の更新といった軽微なものでも、以前はHTMLの修正に5〜10分かかっていましたが、今はCMSを立ち上げて日付を変えるだけ。30秒以内で終わります。あまりにも一瞬なので、「えっ、これで本当にいいの?」と拍子抜けするくらいでした(笑)。Wordを使う感覚で直感的に操作できるので、外部業者との多くのやり取りにかかる時間やコストから完全に解放されましたね。
―反響やPV数などの定量的な変化はありましたか?
柏原様:リニューアル直後からPV数が劇的に跳ね上がったわけではありませんが、今回CMSを導入したことで、今まで外部サイトに遷移させていた「カタログダウンロード機能」を自社サイト内に実装できるようになりました。結果として、そこからのダウンロード数がしっかり伸びています。
八島様:カタログをダウンロードしてくださる方は、当社の事業に興味を持っていただいている確度の高いお客様です。問い合わせ数も着実に増加傾向にあり、シフトさんの検索広告支援の相乗効果もあって、良い結果につながっていると実感しています。
二人三脚でサイトを育て、ゴンドラの認知度をさらに広げていく
―今後の展望やシフトへの期待をお聞かせください。
柏原様:これまでは「サイトを維持する」ことだけで精一杯でしたが、SITEMANAGEを入れたことで基盤が整い、ようやく「サイトを運用する」というスタートラインに立てました。今後はオウンドメディア的なコンテンツや、ピックアップ情報をさらに拡充していきたいです。
八島様:ゴンドラという社会インフラのすそ野を広げ、認知度を向上させていくことが私たちのミッションです。建設業界を志す学生さんなど、新しい層にも興味を持ってもらえるようなコンテンツも増やしていきたいと考えています。

―最後に、SITEMANAGEはどのような企業におすすめでしょうか?
柏原様:取扱っている製品や商品の数が多く、かつ情報の更新頻度が高い会社には非常におすすめです。また、当社のように「サイト管理の工数を少しでも削減して、本来の広報業務に時間を充てたい」と悩んでいる担当者の方にはぴったりだと思います。 複雑な製品体系や独自のカテゴリー構造があっても、シフトさんの技術力とSITEMANAGEの柔軟なカスタマイズ性があれば、必ず理想の形に落とし込んでくれるはずです。
担当者からコメント
ゴンドラ業界シェアNo.1である日本ビソー様の顔となるコーポレートサイトのリニューアルに携わらせていただき、大変光栄です。
静的サイトゆえの更新のタイムラグや、外部依存によるコスト発生という課題に対し、SITEMANAGEによる内製化を提案させていただきました。実際にこれまで不便に感じていらっしゃった点が解決出来たと伺い、非常に嬉しく思っております。
展示会での出会いから始まり、弊社の提案を信じてお任せいただけたことに感謝しております。
今後はマーケティング支援も含め、サイトがさらに成長していくよう、伴走を続けて参りますのでよろしくお願いいたします!
サイト制作・システム開発においてお悩みがある方はぜひ、ご相談ください。
2026年で創業60年を迎える日本ビソー様の新たな顔として、シフトへコーポレートサイトの制作を御依頼いただき誠に光栄です。
製品の見せ方については、柏原様もいろいろ悩まれたと拝察いたしますが、共に試行錯誤を重ねることで納得のいく形へと導くことができたと感じております。
運用のストレスが解消されたとのお言葉をいただけたことは、制作チームにとっても大きな励みです。
時間をかけて追求したこのサイトが、これからも長く愛される存在となるよう、引き続き全力でサポートさせていただきます。
何卒よろしくお願い申し上げます。








