コーポレートサイトで行うべきSEO対策。よくある課題や具体的な対策方法も紹介
企業の顔とも言える「コーポレートサイト」ですが、アクセスやコンバージョンが伸び悩んでいるという方は多いでしょう。世界には億単位のサイトがあるとされており、その中から自社のコーポレートサイトが選ばれるのは至難の業です。
しかし、SEO対策をして上位表示されれば、アクセス数が大きく増加する可能性があります。本記事では、コーポレートサイトにおけるSEO対策の課題や具体的な対策などをご紹介します。
アクセスを増やすために必要なSEOの基礎知識を資料にまとめました。まずはこちらの資料を参考にしてみてください。訪問者数を増やすために必要なSEO対策の基礎⇒
目次
コーポレートサイトとは
コーポレートサイトは、企業紹介を目的とするサイトです。インターネット上の名刺とも言われており、会社や商品・サービスの紹介をするほか、問い合わせフォームなどで顧客との接点を作ることもできます。
場合によっては求職者向けの採用情報や投資家向けのIR情報を掲載するなど、幅広いユーザーに情報を提供することが可能です。ブランディングやマーケティングにも役立ちます。
コーポレートサイトはホームページの一種であり、コーポレートサイトの他にも、特定の商品やサービスを紹介する「サービスサイト」、商品を販売する「ECサイト」、採用情報を扱う「採用サイト」などを持つ企業もあります。目的別にサイトを分けることで、ユーザーとのより円滑なコミュニケーションが可能になります。
またコーポレートサイトでは定期的にリニューアルをして情報を最新に保っておくことも大切です。定期的な更新で流行や技術進化に付いていけば、ユーザーにも好印象を与えられるでしょう。
コーポレートサイトについてはこちらの記事で詳しく解説しています。気になる方はぜひご一読下さい。▼企業がコーポレートサイトを制作する目的とは。作り方やリニューアル時の注意点も解説
SEO対策とは?
SEO対策の「SEO」とは「Search Engine Optimization」の略で、日本語に訳すと「検索エンジン最適化」と言います。検索エンジンに評価されやすい施策を行い、ページを検索上位に表示させる対策です。
SEO対策で検索上位に表示されれば、アクセス数が上昇し、コンバージョンにつながる可能性も高まるでしょう。施策はGoogleに評価されるものが主となっており「SEO対策=Google対策」とも言えます。
Googleでは、クローラーがサイトを見つけて巡回、データベースに登録(インデックス)し、アルゴリズムに則ってランキング付けをしています。そのためSEO対策では「クローラーに見つけてもらうこと」「正しくインデックスされること」「アルゴリズムに則ること」が重要になります。内部対策と外部対策を行って、これらをクリアすることで、検索上位に表示されやすくなるでしょう。
SEO対策についてはこちらの記事で詳しく解説しています。気になる方はぜひご一読ください。
▼ホームページのSEO対策!2つの対策方法や重要ポイントも解説
コーポレートサイトでSEO対策をするメリット
コーポレートサイトでSEO対策を行うと、認知拡大や費用をかけずに中長期的な集客ができるなどのメリットがあります。ここからは、コーポレートサイトにおけるSEO対策のメリットをご紹介します。
自社の認知拡大につながる
コーポレートサイトでSEO対策を行うと、自社の認知拡大につながります。先述したように、SEO対策を行うとページが検索上位に表示される可能性が高まります。
Firstpagesageの調査によると、2025年5月の検索順位1位のクリック率は39.8%。2位以降はクリック率が下降していき、10位になると1.6%にまで下がります。つまり、上位に表示されるほどサイトがユーザーに認識されやすくなるということです。(参照:2025年のGoogleランキング順位別クリックスルー率(CTR))
認知拡大は、同時にブランディングにもなります。上位に表示されることはGoogleが評価しているコーポレートサイトであることを示します。特に自然検索をしているユーザーは、キーワードに興味を持って検索をしており意欲が高まっています。意欲の高い状態のユーザーに、Googleからの評価が高い情報がピタリとはまることで、コンバージョンにつながりやすくなるでしょう。
費用をかけずに集客ができる
コーポレートサイトでのSEO対策は、費用を抑えて集客できる手法です。
Webでの集客方法で広く利用されているのはWeb広告ですが、キーワードやクリック数によっては費用が高額になる場合があります。加えて効果は短期的で、一時的に集客できても効果は長続きしない場合が多いです。また広告の種類によっては何度も表示されるため、ユーザーが煩わしく感じ、かえって企業イメージを損ねることもあるでしょう。
SEO対策では、Web広告ほど費用をかけずに集客が可能です。初期投資はある程度必要になりますが、一度上位に表示されれば継続的に集客ができます。CMSなどを導入すれば、上位を保つために必要となる更新も自社内で行うことが可能になり、外注費用がかかりません。
中長期的な集客につながる
SEO対策は、中長期的な集客につながります。なぜなら、SEO対策は自然検索での集客に強いためです。
自然検索では、特定のキーワードに興味があるユーザーがいる限り、キーワードが検索され続けます。そのため、恒久的に検索されるようなキーワードを設定すれば、中長期的に潜在ユーザーに閲覧される可能性があります。
ただし、上位表示されていないとユーザーはサイトを閲覧してくれません。そこでSEO対策を行って、コーポレートサイトを上位表示させます。先述したように、SEO対策では一度上位に表示されれば、Googleのアルゴリズムが大きく変わらない限りは常に上位に表示されるため、中長期的に集客できる可能性が高まります。
近年では、SEO対策で中長期的な集客を行い、キャンペーンなどの一時的な集客をリスティング広告で行うなど、集客の方向性によって広告の手法を変更する企業もあります。
コーポレートサイトでSEO対策をするデメリット
コーポレートサイトでSEO対策をすることには、デメリットもあります。即効性がない、継続して更新する必要があることなどは、デメリットと言えるでしょう。またSEO対策を行ったとしても、必ず上位表示されるとは限りません。ここでは、コーポレートサイトでSEO対策を行うデメリットをご説明します。
効果が出るまでに時間がかかる
SEO対策は効果が出るまでに時間がかかります。SEO対策を行うには、企画立案からコンテンツ制作まで、Googleのアルゴリズムを理解した計画が必要です。さらにコンテンツを公開したあとも、クローラーが情報収集し、インデックスをしてランキングに反映するまでの時間がかかります。
適切なSEO対策を施せば効果が出るまでの時間を短縮できますが、被リンクやSNSでの広報といった外部対策は効果が出るまでの期間が長いため、外部対策に力を入れたSEO対策を行っている場合は特に時間を要します。
Googleでも「成果が出るまで時間がかかることを忘れないでください。変更に着手してからメリットが得られるようになるまで、通常は4ヶ月から1年かかります」と発表しています。特にボリュームの大きなキーワードは競合が多いため、すぐに効果が出なくても、辛抱強くSEO対策を続けていくことが重要です。
継続した更新が必要
コーポレートサイトでSEO対策を行う場合、継続的な更新が必要です。
理由は「Googleはアクティブで新しいサイトを評価するため」と「アルゴリズムに対応するため」です。Googleは、より新しい情報を重視する「フレッシュネスシステム」を導入しており、たとえば映画のレビューで同じ評価のものがあれば、新しいものを上位に表示するようにしています。
これは、多くのユーザーが最新の情報を求めているためです。加えて、定期的に更新をしているコーポレートサイトは新しい情報を発信しているアクティブなサイトであると判断され、クローラーも頻繁に訪れるようになります。
またデータベースにインデックスされた情報は、アルゴリズムに則ってランキング付けされます。しかし、アルゴリズムはアップデートされるため、一度上位表示されたとしてもアップデートの際に順位が大きく落ちる可能性があります。
アップデートの内容はユーザーの利便性をより追求するもので、これまでには低品質なコンテンツの排除やモバイル端末からのアクセスのしやすさなど、基準がたびたび更新されてきました。
上位表示を維持するためには、最新の情報とアルゴリズムの変更に合わせた更新が大切です。SEO対策を行う場合は、継続的な更新を行えるリソースを確保しましょう。
必ずアクセスが増えるわけではない
コーポレートサイトでSEO対策を行っても、アクセスが増えるとは限りません。アルゴリズムに則っていない、ペナルティとなるコンテンツを作成しているなど、間違ったSEO対策では検索上位に表示されず、アクセスは増加しません。
正しいSEO対策には正しい知識が必要です。専門家に依頼したり、Googleの公式ガイドラインを読んだりして、正しいSEO対策を行いましょう。一部のコンテンツではなく、コーポレートサイト全体の質を上げることが重要です。
また検索数の多いキーワードも、検索上位を狙うことが難しいとされています。競合が多い上に、信頼性の高い大手企業が上位を占めているケースがほとんどで、入り込むことはSEO対策のプロでも困難です。まずは検索数の少ないキーワードで上位を狙い、徐々に信頼性を上げていくのが良いでしょう。
コーポレートサイトでよくあるSEOの課題
アクセス数が増えない場合、SEO対策が適切にできていない可能性が考えられます。特にコーポレートサイトで起こりがちなSEOの課題は、コンテンツの少なさです。
ほかにもキーワード戦略やモバイル対策、分析ができていないなどの課題もあります。ここでは、コーポレートサイトでよくあるSEOの課題をご紹介します。
コンテンツ数が少ない
コーポレートサイトでは、コンテンツ数が少ないためにSEO対策が上手くいかないケースがあります。コンテンツ数が少ないとクローラーが十分な情報を収集できず、情報の少ないサイトと判断され、評価が下がってしまいます。
コンテンツ数が多ければ、十分な情報があるサイトと認識され、ドメインパワーも上がります。結果、検索上位に表示される可能性が高くなるでしょう。またコンテンツ数(ページ)を増やすことによって、内部リンクの増加も可能です。内部リンクを増やして回遊性を高めることは、SEO対策にも有効とされています。
ただし、コンテンツ数を増やすことが必ずSEO対策になるとは限りません。SEO対策で重要なことは「良質なコンテンツを増やすこと」です。質の低いコンテンツを増やすのはかえって悪影響になるため、ユーザーが求める情報を的確に提供するコンテンツを増やしましょう。
もし質の低いコンテンツがある場合には、削除、もしくは良質な内容にアップデートすることで、評価が高まる可能性があります。
キーワード戦略がない
キーワード戦略を立てずにSEO対策を始めても、期待した効果は得られません。
SEO対策において、ユーザーの検索意図とコーポレートサイトの内容を合致させることは非常に重要であり、そのためにしっかりしたキーワード戦略が必要になります。特に現在は生成AIでのコンテンツ作成により、以前よりもコンテンツの数が増え、質の低いコンテンツが見受けられるようになりました。
Google側も、低品質なコンテンツにはクローラーが巡回しないようにする、インデックス登録されるサイトの基準を厳しくするなど、よりユーザーの目的を達成できるコンテンツを上位表示するように対応しています。
こうした動きに対応するには、ユーザーの検索意図に的確に回答できるコンテンツが必要です。そのためにもキーワード戦略を行って高品質なコンテンツを作成しましょう。
モバイル対策が不十分
コーポレートサイトでは、モバイル対策が不十分で検索上位に表示されないケースも散見されます。
総務省の「令和6年版 情報通信白書」によると、2023年のインターネット利用率(個人)は86.2%。うちスマートフォンからの利用が72.9%、パソコンからの利用が47.4%と、7割以上がスマートフォンからのアクセスです。(参照:総務省|令和6年版 情報通信白書|インターネット)
しかしパソコン版のサイトをスマートフォンで閲覧すると、文字が小さくて読みにくい、デザインが崩れるなどの問題が発生します。こうしたサイトはユーザーにストレスを与えるため、Googleの掲げる「ユーザーファースト」に反します。
このためGoogleではモバイルファーストインデックス(モバイル版のサイトを優先的にインデックスする)を実施しており「必須ではないが、モバイル版のページを用意することを強く推奨する」としています。
もはや、スマートフォンやタブレットに対応することは、コーポレートサイトの必須事項とも言えます。レスポンシブデザインを採用するなどして、モバイル対策を行いましょう。
成果を測る仕組みがない
成果を測る仕組みがないことも、コーポレートサイトのSEO対策における大きな課題です。
先述したように、SEO対策はすぐに結果が出るわけではありません。対策を行って、結果を分析して、改善を繰り返すことによって、徐々に評価が上がっていきます。そのためには、目的に対する目標を具体的な数値で示すこと、成果を数値で把握できることが重要です。
効果測定の仕組みがない状態でSEO対策を行うと、時間やコストを無駄にすることになりかねません。SEO対策の成果を測定するには、Google AnalyticsやGoogle Search Consoleなどのツールがあります。
これらを利用してアクセス数や流入キーワードを知れば、改善点が見えてくるでしょう。Googleのアルゴリズムがアップデートされた際も、成果を測る仕組みを作っておくことでコーポレートサイトへの影響を正確に把握できます。
自社サイト分析に必要なツールであるGoogle AnalyticsやGoogle Search Consoleについてはこちらの記事を御覧ください。▼実例から学ぶWebサイト分析法。見るべき指標や視点も解説
具体的なSEO対策の方法
ここからはコーポレートサイトにおける具体的なSEO対策の方法をご紹介します。特に重要なのは「常時SSL化」「ユーザビリティの向上」「モバイルフレンドリー」「集客用コンテンツの作成」です。
常時SSL(https)化する
コーポレートサイトのSEO対策では、常時SSL(https)化が基本です。SSLとは、Secure Sockets Layerの略で、通信内容を暗号化して第三者に閲覧できないようにする技術です。常時SSL化すると、URLの「http」が「https」という表記に変わります。
Googleはセキュリティを最重要事項としており、ユーザーが安全に利用できるサイトを上位表示しています。2014年には、常時SSL化をランキング要素に取り入れる旨を発表しており、常時SSL化することで検索順位が上がる可能性があります。企業としてセキュリティに力を入れていることを示すためにも、常時SSL化は必須と言えます。
常時SSL化を行うには、SSL証明書の発行が必要です。レンタルサーバーによっては無償で提供している場合もあるため、確認すると良いでしょう。
ユーザビリティを向上させる
コーポレートサイトのSEO対策ではユーザビリティも重要です。ユーザビリティとは「使いやすさ」のことで、ユーザーファーストを掲げているGoogleの評価基準の1つとなっています。そのため、ユーザーにとって快適に利用できるサイトになれば、上位表示される可能性が高まります。
ユーザビリティの上昇には、要素の配置や色、大きさなどのUIと、ユーザー体験であるUXが重要です。たとえば、ユーザーが直感的に操作できるボタンの場所や色、読みやすい文字の大きさなどに配慮すると、快適なUIを実現できます。
同時に「不明点がきちんと解決できた」「メニューと料金がわかりやすかった」など、ユーザーがプラスの感情を持てるような情報提供も重視しましょう。
モバイルフレンドリーなサイトにする
SEO対策を行うなら、モバイルフレンドリーなコーポレートサイトを制作しましょう。先述したように、Googleではモバイルファーストインデックスを採用しており、モバイル対応しているサイトが上位表示される傾向にあります。
モバイルフレンドリーなサイトにする方法として、現在ではレスポンシブデザインが主流になっています。レスポンシブデザインとは、同じURLを使用しながらデバイスに応じて自動的にリデザインするもので、Googleも推奨しています。別サイトを運用する手間がないのがメリットですが、両方に適した画像やテキストを用意する必要があるため、パソコン・モバイルの双方で確認が必要です。
またレスポンシブデザインに対応するには、HTMLファイルにコードを書き込む必要があるため、HTMLやCSSについての知識も身に付けておきましょう。CMSではテンプレートを使用すると、自動でレスポンシブデザインに対応してくれる場合もあります。
集客用コンテンツを作成する
コーポレートサイトでSEO対策を行う場合は、集客用のコンテンツを作成しましょう。集客用のコンテンツとは、お役立ち情報や商品紹介、動画など、情報収集や娯楽となるコンテンツです。
Googleはユーザーに有益なサイトを評価するとしているため、ユーザーのためになる情報を発信することで、上位表示されやすくなります。
集客用のコンテンツは、ターゲットやキーワードの選定がしやすい上、積み上げていくことでサイトの財産となります。積みあがった情報はドメインパワーを強化してくれるため、安定的なアクセス数の確保に効果的です。CMSを導入して自社内で更新できるようにすれば、費用もかかりませんし、修正や変更もスピーディにできます。
コンテンツ作成の流れは次項で詳しく解説します。
SEO対策用コンテンツを作る流れ
SEO対策用のコンテンツは、ターゲットを明確にしてキーワードを選び、それらに基づいて作成します。ここからはSEO対策用のコンテンツを作る流れをご紹介します。
ターゲットユーザーを明確にする
まずはターゲットユーザーを明確にしましょう。ターゲットを明確にすることで、ユーザーニーズを掴みやすくなり、キーワードの選定もしやすくなります。
ターゲットで重要なことは「ペルソナ」を設定することです。ペルソナとは「具体的な人物像」で、ターゲットの中の「一個人」を設定します。
たとえば「30代女性」などの集団はターゲットで、職業や年収、居住地、家族構成、悩みなどを設定して特定の人物像にしたものがペルソナです。特定の人物像を想像することで、よりリアルなニーズを理解できます。
特にニーズの多様化した現代では、ターゲット設定をしても悩みが一律とは限りません。そのため、細かい人物像の設定をして悩みを想像し、ピンポイントで応えるコンテンツの作成が重要です。
ターゲットキーワードを選ぶ
次にターゲットキーワードを選びます。キーワード選びで重要なのは、まずメインキーワードを設定し、ターゲットユーザーがプラスで検索しそうなキーワードを選ぶことです。
メインキーワードは自社の商品と関連するキーワードを設定しましょう。たとえば家電を取り扱っている企業であれば「掃除機」「エアコン」などです。加えて、関連するキーワードがあるとユーザーの検索意図に対応しやすくなります。
たとえば「掃除機 おすすめ」なら、ユーザーはおすすめの掃除機を探していると想像できますし「エアコン 掃除」なら、エアコン掃除をしてくれる業者を探しているか、もしくは自分で掃除をしようとしていることが考えられます。
コーポレートサイトの場合は「○○業界 課題」や「○○導入 メリット」などのキーワードを設定するのも良いでしょう。これらは、課題解決を目的としたキーワードであるため、商談や問い合わせに結びつく可能性があります。「業種+課題」も自社の強みをPRするのに適しています。コンバージョンに直結する可能性が高いキーワードを優先しましょう。
コンテンツを作成する
キーワードを選んだら、キーワードに基づいてコンテンツを作成します。
コンテンツ作成で重要なのは、ユーザーの検索意図を理解した内容にすることです。たとえば「掃除機 おすすめ」は「良い掃除機を購入したい」という意図があると考えられます。購入につなげられるような情報を盛り込むと良いでしょう。
加えて「1キーワードで1コンテンツ」を意識することも大切です。1コンテンツに複数のキーワードが設定されているとキーワードとの関連性が薄くなる、コンテンツ内容が重複しやすくなるなどのデメリットがあります。
これらはGoogleからの評価を下げてしまうため、1つのコンテンツには1つのキーワードを徹底することが大切です。
具体的なコンテンツの作成手順についてはこちらの記事を御覧ください。
▼ホームページのSEO対策は自分でできる?7つの手順や効果を高めるポイントもご紹介
SEO対策を成功させるコツ
SEO対策を成功させるには、分析と良質なコンテンツの作成が必要です。またデザインにこだわりすぎても、上手くいかなくなる場合があります。ここではSEO対策を成功させるコツをご紹介します。
他社サイトを分析する
SEO対策を成功させるには、他社サイトの分析が大切です。他社サイトを分析することで、自社サイトの強みや足りない情報などがわかります。同時に上位表示されたサイトを参照することで、ユーザーニーズや評価されるサイトも理解できるでしょう。
また他社サイト分析では、差別化も重要です。ビッグキーワードの場合、大手に勝つことは難しいですが、中にはニッチなニーズや自社が優れている点があるでしょう。
自社が勝てそうな点を選んで差別化し強みにすることで、差別化した部分で検索上位になれる可能性があります。
自社サイトを分析する
SEO対策では他社サイトの分析と同時に、自社サイトの分析を行いましょう。ユーザーが閲覧しているページやアクセス数、流入しているキーワードなどを知っておくことで、効果的なSEO対策が可能になります。
自社サイトを分析する際に大切なことは、数値で判断することです。数値は客観的な事実であるため、主観が入らず正確な判断ができます。事前に目的を達成するための目標を数値で設定しておき、過去のデータと比較しながらSEOの効果が出ているか確認しましょう。
ただし数値だけでは「その数値になった理由」は分析できません。複数の数値データを参照して仮説を立て、施策を実行していくために必要なデータと考えましょう。こうした分析の中で、自社の強みを知ることもできます。
自社サイトの分析についてはこちらの記事をご覧ください。
▼実例から学ぶWebサイト分析法。見るべき指標や視点も解説
良質なコンテンツを作る
良質なコンテンツ作成は、SEO対策において非常に重要です。先述しているようにGoogleはユーザーニーズに応えた良質なコンテンツを高く評価します。
良質なコンテンツとは、ただニーズに応えて情報を詰め込んだものではありません。「読みやすさ」や「興味深さ」も評価の対象となります。たとえば、料理のレシピを紹介する場合、文章のみで構成されているとわかりにくいと思います。しかし、画像や動画を挿入することでユーザーが理解しやすくなります。
コーポレートサイトでも商品やサービスの画像や動画があった方が、ユーザーの興味を惹けます。ただし、画像の容量が大きすぎると表示に時間がかかってユーザーのストレスとなります。表示速度を考えた画像サイズも良質なコンテンツの条件です。
加えて、画像が表示されなかった際に何の画像かわかりやすくするなどの工夫も必要です。情報の質はもちろんですが、画像や表示時間、配置などにも考慮してコンテンツを作成しましょう。
E-E-A-Tを意識したコンテンツ制作
良質なコンテンツを作成するには「E-E-A-T」を意識しましょう。
E-E-A-Tとは「Experience(経験・体験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」の4つで、Googleが重要視している評価基準です。特に企業のコーポレートサイトにおいては、専門性や信頼性が重視されるため、E-E-A-Tを意識したコンテンツ制作が重要です。
具体的には、自社の専門性をアピールできるコンテンツにする、コンテンツの内容を常に最新に保つ、運営者情報を公開するなどです。自社だからこそできる情報や、プロならではの経験を交えたコンテンツを発信すると良いでしょう。
デザインにこだわりすぎない
SEO対策ではデザインにこだわりすぎないようにしましょう。
デザインはコーポレートサイトでも重要ですが、デザインにこだわりすぎると、コンテンツの内容が疎かになる場合があります。コンテンツが良質でないと上位表示されないため、こだわったデザインもユーザーの目に留まりません。
またクローラーで収集される情報は、基本的にサイト内のテキストや画像です。サイトのデザインは評価の対象にならないため、それほどこだわる必要はありません。
まずは良質なコンテンツの作成に集中し、余裕ができたらデザインにもこだわってみましょう。
コーポレートサイトの集客にお悩みの方へ
株式会社シフトは、これまでコーポ―レートサイトを含め650サイトのCMS導入に関わってきました。
その中にはコーポ―レートサイトや、会員機能やEC機能が付いたサイト、集客を目的としたサイトの実績も多数あります。
「コーポ―レートを制作したけど集客がうまくいってない」、「SEO対策を自分で行っているが効果がでていない」など課題を抱えている方は、まずはこちらからご相談ください。
⇒コーポレートサイトの集客について相談する
まとめ
コーポレートサイトにおけるSEO対策では、SSL化によるセキュリティはもちろん、ユーザビリティの向上や良質なコンテンツの作成が重要です。
ご紹介したコンテンツ作成の流れやコツなどを参照しながら、コーポレートサイト運営に活かしてください。効果的なSEO対策ができれば、アクセス数やコンバージョンもアップするでしょう。