コーポレートサイトの構成はどう決める?必要な構成要素や参考事例も解説!
コーポレートサイトは「インターネット上の名刺」とも呼ばれ、企業の顔となるサイトです。作成やリニューアルの際は、デザインだけでなく「構成」に配慮しましょう。自社のコーポレートサイトとして相応しい構成にすることで、情報を適切に提供し、ユーザー満足度をアップさせることができます。
本記事ではコーポレートサイトの構成について解説します。コーポレートサイトに必要な構成要素はもちろん、構成を作成する手順もご紹介しています。構成を参考にできるコーポレートサイトも記載していますので、作成やリニューアルを考えている方はぜひご覧ください。
コーポレートサイトを制作・リニューアルするにあたり、ページ構成についても「どのようすれば見やすいページになるのか」「効果的なページ構成を知りたい」などお悩みの方は、下記記事よりご覧ください。
ホームページ構成の制作手順。メリットや事例、ページ構成も紹介
目次
コーポレートサイトとは?
コーポレートサイトとは、企業紹介を目的としたサイトです。ユーザーに素早く情報を提供し接点を作ることで、ブランディングやマーケティングにつなげて自社のファンを獲得します。
つまり、コーポレートサイトは、Web上の営業担当者ともいえます。
コーポレートサイトと混同されがちなものが「ホームページ」です。ホームページは本来サイトのトップページを指す言葉ですが、広い意味では「Webサイト全般」を指します。Webサイトにはコーポレートサイトのほかにも、特定のサービスを紹介する「サービスサイト」、採用を行う「採用サイト」などがあります。
音楽の中にJポップやジャズ、クラシックなどのさまざまな種類があるように、ホームページの中にはサービスサイトや採用サイトがあります。コーポレートサイトはホームページの種類の1つと認識すると良いでしょう。
コーポレートサイトのメリット・作成方法・事前準備など詳しい内容を知りたい方は下記よりご覧ください。
企業がコーポレートサイトを制作する目的とは。作り方やリニューアル時の注意点も解説
コーポレートサイトの構成要素
コーポレートサイトは、ユーザーに自社を理解してもらうための情報を発信します。基本的な企業情報はもちろん、提供している商品やサービスの情報、お問い合わせなどが必要です。また投資家や求職者に向けた情報などもあると良いでしょう。
ここではコーポレートサイトの基本的な構成要素に加え、あった方が良い要素もご紹介します。
基本的な構成要素
コーポレートサイトは基本的に、下記7つの要素で構成されます。
- トップページ
- 会社概要
- 商品・サービス紹介
- 実績・導入事例
- お知らせ・最新情報
- お問い合わせ・資料請求
- プライバシーポリシー・個人情報保護方針
次から基本的な構成要素を、ひとつずつ詳細にご紹介します。
1. トップページ
トップページは、コーポレートサイトに訪れたユーザーが最初に閲覧するページです。企業の第一印象を決めるページであるため、デザインや構成にこだわる必要があります。自社のイメージにあった色彩設計や画像、フォントなどを利用して印象に残るページにしましょう。
トップページで特に意識したいのは「ヘッダー」です。ヘッダーとはホームページの上部のことでトップページの中でもユーザーが最初に目にする部分です。ブランディングはもちろん、サイトに統一感を持たせる効果もあります。
ヘッダーの印象が弱いとユーザーはサイトを離脱する可能性が高いため、ヘッダーでコーポレートサイトの価値を知らせることが重要です。ロゴやキャッチコピー、ナビゲーションメニューなどを配置してユーザーの興味を惹きましょう。
ヘッダーの作成ポイントなど詳しく知りたい場合は、下記記事をご覧ください。
ホームページのヘッダーは何が必要?役割や作成ポイントも解説!
2. 会社概要
会社概要には、会社の基本情報を掲載します。コーポレートサイトにおいては、名刺代わりになる重要なページです。記載する内容にルールはありませんが、下記の内容があれば良いでしょう。
- 会社名
- 住所
- 電話番号
- 代表者名
- 設立年月日
- 事業内容
- 資本金
- 従業員数
- 主要取引先・銀行
- (登録や免許が必要な場合)登録免許などの番号 など
会社概要を記載する際に大切なことは「ユーザーの目線に立つこと」です。
たとえば、住所は地図も一緒に掲載する、電話の受付時間を記載するなど、ユーザーが迷ったり不便に感じたりしないよう配慮しましょう。記載した内容以外にも、代表者の挨拶や企業沿革などを掲載すると、企業の信頼性がアップするでしょう。
3. 商品・サービス紹介
コーポレートサイトでは、商品・サービス紹介も必要です。自社の製品やサービスの特徴、利用によるメリットなどをアピールしましょう。
紹介文を作成する際は、商品・サービスの特徴を分析し、ターゲットとなるユーザーに刺さりそうな情報をピックアップしましょう。基本情報としては、商品名やサイズ、色、原材料、価格、効果などを記載します。商品へのこだわりやストーリーがある場合、それらも記載することでファンを獲得できる可能性が高まります。購入に際して注意点があれば、伝えておきましょう。
また商品やサービスの写真を掲載すると、文字よりもイメージが湧きやすくなります。写真でわからない情報は、文章で盛り込むこともポイントです。
もし商品やサービスの購入につなげるなら、お問い合わせフォームや購入可能なECサイトに誘導する導線を作ると良いでしょう。規模が大きい場合は、別途サービスサイトなどを作成して、リンクを貼る方法もあります。
4. 実績・導入事例
実績・導入事例は、ユーザー自身が利用した際のイメージが湧き、信頼性をアップさせます。ユーザーはこの企業に依頼して大丈夫か、自分に合う商品・サービスか、不安を持っています。実績や導入事例をアピールすることで、ユーザーの不安を払拭できるだけでなく、今後の営業資料として利用可能です。実際に利用した第三者の意見であることから、信頼性も高まります。
実績・導入事例を記載する際は、いつ、誰の、どんな課題を解決したのかを記載します。導入の決め手や効果なども一緒に記載すると、ユーザーがよりイメージをしやすくなるでしょう。起承転結や具体的なエピソードを意識してストーリーを作ると、印象的な内容になります。
加えて、ネガティブな話題もきちんと掲載することで、リアルな情報であることを伝えられます。
掲載方法も複数の簡単なレビュー、会話形式のインタビュー、動画などさまざまなものがあります。レビューは各商品・サービスページに記載しやすく、会話形式は親しみやすい、動画はリアルであることを伝えやすいことがメリットです。
5. お知らせ・最新情報
お知らせ・最新情報はイベントの開催やキャンペーン、新商品の発売、休業日などの重要な情報を発信するコンテンツです。ユーザーの目に付きやすい位置で関心を惹く情報を提供することで、コーポレートサイトの滞在時間を延ばしたり、コンバージョンにつなげたりできます。
お知らせ・最新情報で大切なことは、定期的に更新することです。長い期間更新されていないサイトは「本当に営業しているのか」とユーザーに疑われてしまいます。更新されないコーポレートサイトは、クロールもされなくなるため、SEOにも影響します。定期的に更新して、自社が積極的に活動していることをアピールしましょう。
もし特に発信する情報がない場合、時候の挨拶などで構いません。新商品がなかなか完成しない場合も、進捗状況などを見せられる範囲で発信するといった方法もあります。地域活動やボランティア活動に参加したことなど、社内のちょっとした活動を知ってもらうだけでも、ユーザーに親近感を持ってもらえるでしょう。
お知らせ・最新情報は、特にユーザーの目に触れさせたいコンテンツです。目立つ場所に設置することはもちろんですが、導線を考えた発信も大切です。
6. お問い合わせ・資料請求
お問い合わせや資料請求は、ユーザーと直接コミュニケーションを図れるコンテンツです。お問い合わせや資料請求に適切な対応をすることで、ユーザーの満足度を高めることもできます。
お問い合わせや資料請求はフォームを設置することが多いです。フォームにすれば、時間や営業日に関係なくユーザーの問い合わせや資料請求の申込を受け取れます。また内容を文字で受け取れるため、認識の齟齬が起きにくく、あとで確認しやすいこともメリットです。
お問い合わせや資料請求をフォームで設置する場合は、ユーザーの負担を減らしましょう。入力項目は最低限必要な情報のみを請求します。たとえば、資料を郵送するなら会社名と氏名、住所、データで送るなら会社名、氏名、メールアドレスがあれば十分です。加えてフォームに入力例があると、ユーザーの入力ミスが起こりにくくなります。
注意したいことは「セキュリティ」です。個人情報を入力する場所であるため、第三者に送信した内容を盗まれないよう、しっかりしたセキュリティを施しましょう。
7. プライバシーポリシー・個人情報保護方針
プライバシーポリシー・個人情報保護方針は、コーポレートサイトで収集した個人情報の管理方法を明示したものです。プライバシーポリシーをコーポレートサイトで公表することは、義務ではありません。
しかし、企業が個人情報を取得する際は個人情報の利用目的を公表、もしくは本人に伝えることと個人情報保護法で定められています。ユーザーの多いコーポレートサイトで、個別に個人情報の利用目的を提示することは現実的ではないため、お問い合わせや資料請求などで個人情報を収集する場合、サイト上でプライバシーポリシーを公表することが一般的です。
プライバシーポリシーを公表していると「義務を果たしている」「正しく個人情報を扱っている」という安心感をユーザーに与えられます。同時に企業としての信頼性もアップするでしょう。
プライバシーポリシーでは、個人情報の取扱いに関する基本方針のほか、個人情報の取得方法や利用目的、管理方法などを記載します。またグループ会社で情報を共有する可能性がある場合には、その旨も表記する必要があります。その他、開示や請求、相談窓口などを記載しておきましょう。
プライバシーポリシーは、自由に利用できる雛形が多く公開されています。雛形を自社の内容に変更して利用すると良いでしょう。
そのほかにあると良い構成要素
ここまで、コーポレートサイトの基本構成要素についてご紹介しました。ご紹介したもの以外にも、よりコーポレートサイトの内容が充実する要素があります。
ここからは「IR情報」「採用情報」「お役立ち情報・ブログ」「よくある質問」の4つの要素について、詳しくご紹介します。
8. IR情報
IRとはInvestor Relationsの略で、投資家に向けた広報を指します。発信するのは、主に企業の財務や事業内容など、投資の際に必要となる情報です。近年では社会貢献活動が投資にかかわってくることもあるため、CSR活動やSDGsへの取組を記載する企業も多いです。
IR活動と似たものに「ディスクロージャー(情報開示)」がありますが、ディスクロージャーは「法的に必要な情報開示」を含みます。IR情報は「法的には必要ないが、企業として投資家に公開した方が良い情報」で、ディスクロージャーの一環ではありますが、あくまで企業の自主性に任されています。
IR情報をコーポレートサイトで公開すると、投資家は自宅にいながらリアルタイムで投資の判断ができます。また質の高い情報を提供することで、投資家からの信頼を得て良好な関係を築ける、公開している企業は「透明性の高い企業」という印象を持ってもらえるなどのメリットもあります。
逆に、投資家が必要とする情報がない、あっても情報が薄いIR情報を発信すると、投資家からの信頼を失う危険性があるため注意が必要です。「決算短信」「有価証券報告書」「四半期報告書」「株主情報」の4つは法的に必須の情報であり、それ以外の情報は投資家の目線に立って必要だと思えるものを発信しましょう。
時代やトレンドによって求められる情報は変わるため、必要な情報を見極めることが重要です。
9. 採用情報
採用情報は、自社への就職を考えている求職者に向けた情報です。業務内容や勤務形態、勤務時間、休日、福利厚生といった基本の募集要項のほか、求職者が求める情報や働きたいと思える情報を記載します。可能であればそのまま応募できるように、エントリーフォームも備えておくと良いでしょう。
採用情報で重要なことは「自身が働く姿をイメージさせること」です。そのためには、企業理念への共感、働く現場の理解が必要です。自社の目指す姿、そのために求めている人材を明確にしましょう。加えて、先輩社員の声を掲載することで、求職者が働く姿をイメージしやすくなります。社員の平均年齢や平均勤続年数、有給消化率などをデータで公表することも効果的です。
近年では、採用に力を入れている企業も多く、コーポレートサイトとは別に採用専用サイトを設けているケースもあります。採用サイトを別途作成することで、濃い情報を求職者に届けられるため、入社後のミスマッチ防止につながります。
10. お役立ち情報・ブログ
コーポレートサイトでは、お役立ち情報やブログなどで情報発信することも可能です。お役立ち情報などを発信することで、ファン獲得や訪問数の上昇につながります。
たとえば、自社で開発した製品の開発秘話やこだわりなど、商品写真や購入ページではわからない情報を提供することで、商品により深い理解と愛着を持ってもらうことが可能です。商品の意外な使い方やあまり知られていない機能など、自社商品だからこその情報を紹介するのも良いでしょう。季節情報やトレンドに乗った情報も注目されやすいです。
また、継続的に質の高い情報を発信し続けることはSEO対策にもなります。高品質なコンテンツはGoogleに高く評価され、高品質なコンテンツが積みあがっていくと、サイトの価値が上昇します。価値の高いサイトは検索上位に表示されやすくなり、アクセス数やコンバージョンの上昇にもつながります。加えて、良い情報はSNSなどで拡散されやすく、ユーザー間で勝手に広まっていくでしょう。
お役立ち情報を継続的に発信することで、検索上位を狙う手法を「コンテンツSEO」と言います。特に近年は、インターネットでの広告費が上昇していることもあり、広告費をかけずにPRを行う方法として多くの企業で採用されています。
11. よくある質問
コーポレートサイトには「よくある質問」もあると良いでしょう。よくある質問は、ユーザーから多い問い合わせ内容をまとめて公開したもので「FAQ」とも呼ばれます。似たものに「Q&A」がありますが、Q&Aがすべての問い合わせ内容を記載しているのに対し、FAQはあくまで多い質問のみを掲載しています。
よくある質問を掲載しておけば、ユーザーは疑問点を自分で調べることが可能です。求めている情報にスムーズに辿り着けるため、顧客満足度が上昇するでしょう。企業側としても問い合わせ件数が減って、負担が少なくなります。
またよくある質問には、属人化を防ぐ効果もあります。データとして蓄積し、社員間で共有することで、誰でも問い合わせに対応可能です。新人の教育にも利用できるでしょう。
よくある質問を作成する際は、ユーザー目線が大切です。ユーザーが満足できる回答になっているか、疑問を解決できるかを確認しましょう。場合によっては、写真や絵などの画像を利用するのも良いでしょう。
コーポレートサイト構成の決め方
コーポレートサイトでは、まず目的とターゲットを明確にして、コンテンツの洗い出しと分類を行います。分類したコンテンツを元にサイトマップを作成してから、最後にデザインを決めるという流れです。ここではコーポレートサイトの構成の決め方を詳しくご紹介します。
1. ターゲット層から目的を明確にする
まずはターゲット層から目的を明確にします。ターゲットや目的を明確にすることで、コーポレートサイトの方向性が決まり、必要な情報を整理できます。デザインや発信するコンテンツなどもターゲットと目的に沿って作れるようになるため、一貫性のあるサイトを作りやすくなります。
ターゲットと目的を明確にする際は、コーポレートサイト上で「誰に何をしてほしいのか」を考えましょう。サイト内でのユーザーの動きをリアルに想像するため、リアルな人物像と目的を設定することが大切です。
ターゲットには、顧客や見込み客、取引先、投資家、求職者など、目的としては「自社のことを知ってもらう」「問い合わせ・資料請求」「商品・サービスの購入」などが考えられるでしょう。たとえば「見込み客からの問い合わせ」をターゲットと目的に定めたら、見込み客の心理や考えられるサイト上での動きを想像して、問い合わせにつながるような導線を考えます。
2. 必要なコンテンツを洗い出す
次に必要なコンテンツを洗い出します。必要なコンテンツは企業規模や業種によって変わりますが、最初は考えられるコンテンツをすべて書き出しましょう。書き出しが終わったら、同業者や競合他社のコーポ―レートサイトを参考にして、自社に必要なコンテンツを精査していきます。一般的なコーポレートサイトの場合、以下のようなコンテンツが必要です。
- トップページ
- 会社概要
- 代表の挨拶
- 企業理念
- 沿革
- 商品・サービス紹介
- 実績・導入事例
- お知らせ・最新情報
- IR情報
- 採用情報
- お問い合わせ・資料請求
- プライバシーポリシー・個人情報保護方針
上記は基本的なコンテンツですが、大企業になるとグローバルネットワークやサプライヤー情報などもあった方が良いでしょう。逆に上場企業ではなく、投資家の閲覧を想定しない場合、IR情報はなくても良いなど、不要なコンテンツがある場合もあります。
ターゲットと目的を念頭において、自社に本当に必要なコンテンツを考えましょう。
3. コンテンツを分類する
コンテンツを洗い出したら、カテゴリ別に分類します。似た内容をカテゴライズしておくことで、ユーザーが情報を探しやすくなります。
たとえば「会社概要」では、会社を紹介する内容のコンテンツをまとめましょう。企業理念や代表挨拶、沿革などが会社概要にカテゴライズされます。このほか「事業紹介」であれば「事業内容」「自社が選ばれる理由」などが該当するでしょう。分類していて必要、もしくは不要と感じたコンテンツがあれば、追加・削除しても構いません。
なお、お問い合わせなど分類ができないページも出てきますが、分類できないページは単独ページとして扱うため、分類する必要はありません。分類の方法がわからない場合は、他社のコーポレートサイトを参考にしましょう。さまざまな業種のコーポレートサイトの制作実績をご紹介していますので、下記制作実績をご参考にしてみてください。
コーポレートサイトの制作実績を見る
4. サイトマップを作成する
次に分類を基に してサイトマップ(構成図)を作成します。サイトマップはサイトの構成を、階層を含めて記載したものです。サイトマップを作成しておくと、サイトの構造がわかりやすくなります。
サイトマップ作成時には「階層」を意識しましょう。基本的に第一階層はトップページになり、1クリックした先の第二階層から各コンテンツを配置します。たとえば、会社概要は第二階層、代表挨拶は第三階層という形です。
サイトマップで大切なことは、階層を深くし過ぎないことです。階層が深くなるほどクリックする手間がかかり、ユーザーが目的の情報にたどり着きにくくなってしまいます。深くても三階層程度に留めておきましょう。もし3階層より深くなりそうなら、カテゴリを別に作ります。
5. デザインを決める
最後にデザインを決めます。デザインは、主となるターゲットの性別や年齢、目的などを意識し、使いやすく見やすいデザインを心がけましょう。
特に重要となるのはトップページのデザインです。トップページは、ユーザーにとってのファーストビューであり、サイト全体の雰囲気を決める重要なページです。レイアウトや色使い、フォントがターゲットや目的に合っているか、印象的なトップページになっているか、メニューや情報の場所はわかりやすいか、ユーザー目線で考えましょう。
またデザインでは「導線」も大切です。UIやUXに配慮し、ユーザーの行動をコントロールすることで、コンバージョンにつなげやすくなります。
コーポレートサイトデザインのトレンドやデザイン事例についての記事もございますので、下記記事よりぜひ参考にしてみてください。
企業の印象を変える!コーポレートサイトのデザイン実例14選
コーポレートサイト構成の参考事例
実際に弊社株式会社シフトで制作したコーポレートサイトの構成で参考になりそうな事例をご紹介します。
タカラスタンダード株式会社
https://www.takara-standard.co.jp/
タカラスタンダード株式会社様は、キッチンや浴室、トイレなど住宅に関わるさまざまな設備機器の製造や販売をおこなっている会社です。
構成要素
- 商品情報
- リフォーム
- ブランド
- ショールーム予約
- ホームビルダーさま向け商品
- お客さまサポート
- 企業情報
- IR・投資家情報
- 採用情報
構成の特長
構成としては、商品情報や会社情報、採用情報などのほかに、「リフォーム」「ホームビルダーさま向け商品」「お客さまサポート」のように、ユーザーが得たい情報によってコンテンツ分けがされています。トップページでは、「商品情報」を写真表示のカテゴリ分けで視認性の向上、「ショールーム予約」はポップアップを表示することで、ユーザーの目につきやすいように工夫されています。
また、「お客さまサポート」では、ユーザーが知りたい内容ごとにコンテンツ分けされており、サイト内で解決できるようになっていることや「サイト内検索機能」もついているため情報が探しやすく、ユーザーの使いやすさに寄り添った構成のサイトとなっています。
公益社団法人 日本臓器移植ネットワーク
公益社団法人日本臓器移植ネットワーク様は、臓器を提供したい方と臓器の移植を希望する方の橋渡しとなる事業をおこなっている会社です。
構成要素
- 臓器移植・提供を知りたい方へ
- 移植を希望する方へ
- 医療者・関係者の方へ
- ドナーのご家族へ
- 意思表示の方法
- 全国の関連施設
- JOTについて
- 移植に関するデータ
- 意思登録ログイン
- ご支援のお願い
構成の特長
「臓器移植・提供を知りたい方へ」「移植を希望する方へ」「医療者・関係者の方へ」「ドナーのご家族へ」とユーザーごとにコンテンツが分かれている構成になっています。
トップページでは、ファーストビューの直下に「インフォメーション」があり、情報がすぐに取得できる位置にあるため、最新情報を得るためにサイトを訪れやすい印象になっています。
ほかにも「移植に関するデータ」には、臓器別の現登録者数や年度別・都道府県別の臓器提供数/移植数などについて、表を用いて詳細なデータを分かりやすく掲載、「全国の関連施設」では、都道府県別に一覧で閲覧できるイベント情報や施設情報を掲載しており、膨大な情報量をうまく構成分けして、ユーザーが情報を取得しやすいように構成されているサイトです。
株式会社帝国書院
https://www.teikokushoin.co.jp/
株式会社帝国書院様は、小・中学校の地図帳・資料集や社会科の教科書の発行などの教育事業、学習用地図や地図をテーマにした一般書籍の発刊などの文化・社会事業を手掛けている会社です。
構成要素
- 小学校・中学校の方
- 高等学校の方
- 一般・書店員の方
- 統計・白地図・写真
- 会社案内
- 会員ページ
- お問い合わせ・FAQ
- 採用情報
- オンライン購入
- ログイン
構成の特長
基本的な構成要素である「会社案内」、「お問い合わせ・FAQ」やユーザーごとに遷移させるページ構成だけでなく、会員機能、EC機能が追加されているコーポレートサイトです。
社会科のデジタル副教材をオンライン購入した会員だけが、ダウンロードできる教材データなど会員限定コンテンツが配信されており、ECサイトと会員サイトが紐づいている仕様になっています。
また、「統計・白地図・写真」には、「社会科調べ学習用統計データ」や「白地図ダウンロード」「世界の動画・写真ライブラリー」など、小中学校の授業で子供たちが使用する際に使いやすいようなデータの表記分けがされており、地図帳など社会科の教材を発行している強みを活かしたサイト構成になっています。
会員機能・EC機能を追加したコーポレートサイトの構築について、詳しく知りたい方は下記記事よりご覧ください。
コーポレートサイトに会員・EC機能を追加することで営業に欠かせないアイデア溢れるサイトへ
構成がうまくまとまらないなら、制作会社に相談!
コーポレートサイトは、会社の顔となるサイトです。ユーザーに会社について知ってもらうだけではなく、ユーザーの求めている情報が取得しやすく、ユーザーが使いやすい構成になっていることで、会社への信頼度や印象は大きく変化します。
「ユーザーに使いやすいような構成にしたい」「効果が出るような構成にしたい」けど、「掲載したい情報が多すぎる」「うまくコンテンツの分類や構成をまとめることができない」など、自社だけで構成を決めることが難しい場合には、制作会社に相談してみることもおすすめです。
弊社株式会社シフトでは、経験豊富なディレクターがお客様の課題や実現したい事をヒアリングし、最適なご提案をさせていただくことを強みとしています。
具体的な要件が決まっていない場合でも、詳細なヒアリングと数多くの実績を基に、要件定義からしっかりとサポートさせていただきますので、まずはお気軽にご相談ください。
コーポレートサイトについて相談してみる
まとめ
コーポレートサイトでは、会社概要や商品・サービス情報、導入実績などの基本情報と、IR情報やお役立ち情報などのあった方が良いコンテンツで構成されています。自社に必要なコンテンツを精査して、適切な構成のコーポレートサイトを作成しましょう。